6歳だが徐々に成長を遂げたフクムに期待する。3歳時から2400m/12F路線を中心に使われ、5歳以降はここまでわずか5戦しか使われていないが、負けたのは昨年のドバイシーマクラシック（シャフリヤールの7着）だけ。続く昨年のコロネーションCがG1初制覇で、今年2戦目のキングジョージでは直線までじっくり溜め、ウエストオーバーとの一騎打ちを制した。いよいよ本格化と見る。ただ凱旋門賞はこれまで6歳馬の勝利はない。戦前に7歳馬が勝ったことがあるが、戦後の勝ち馬はすべて5歳以下。果たして、凱旋門賞の歴史を変えるか。

　ウエストオーバーは、ドバイシーマクラシックでは目下世界最強のイクイノックスの2着で、サンクルー大賞典を断然人気で制した。今年、ドバイ、イギリス、フランスで2400m/12FのG1のみ4戦使われオール連対という安定感だ。

　ここまで無敗のエースインパクトだが、2400mを経験していないのが不安材料。なら昨年英チャンピオンSを制し、前走セプテンバーSで12Fにも適性を示したベイブリッジにもチャンスはありそう。