500万下を出色の内容で勝ち上がった素質馬が激突。なかでも勝ちっぷりに最もインパクトを感じた◎ブラストワンピースから入る。

　祖母のツルマルグラマーはファンタジーS2着のスピード型、ボリューム感のあるつくりからも2400mの距離が気になっていたが、それが恥ずかしくなるほどの圧倒的な強さ。直線入り口の囲まれる位置から問答無用の推進力で蹴散らして進路を確保し、抜け出してからも二段加速。後続に4馬身と決定的な差をつけた。

　時計的な価値も高く、２分27秒６―34秒０は同じ稍重で前日1000万下を同様に差し切ったコルコバード（２分27秒０―35秒３）との比較から特に上がりが優秀。ラスト2Fで11秒８→11秒７と加速ラップを刻んでいる点にも、底知れなさを感じる。タイプ的に1800mに戻る点は全く問題なし。ダービーへ向けてさらに勢いを増す。

　スロー＋出遅れと不利な状況を、卓抜な瞬発力一本でうっちゃった○インディチャンプが相手の本線だ。