◎コナコーストは「キタサンブラック×キングカメハメハ」という組み合わせ。母コナブリュワーズは芝短距離路線でオープンクラスまで出世し、２代母アンブロワーズは函館２歳Ｓ（Ｇ３）を勝ったあと阪神ジュベナイルフィリーズ（Ｇ１）で２着と健闘した。名門バレークイーン牝系に属している。父キタサンブラックは初年度産駒から年度代表馬イクイノックスを出したほか、ガイアフォース、ソールオリエンス、ラヴェルといった重賞勝ち馬を出している。本馬は父と相性のいいキングカメハメハ、フレンチデピュティ、サンデーサイレンスのクロスを抱えた好配合馬でけに、素質は高いと思われる。昨年８月の小倉新馬戦（芝１８００ｍ）は、前が楽をしてラスト４ハロンが加速ラップとなるなか、好位から鋭く伸びて差し切った。休み明けで出走した前走のエルフィンＳ（Ｌ・芝１６００ｍ）は、馬群に包まれて動くに動けない苦しい展開となり、スローの逃げに落とした逃げ馬はとらえられなかったものの、前が開いてから猛然と伸びて２着を確保した。今回は重賞とはいえ、世代の中核を形成する素質馬は不在。叩いた上積みを考慮すれば十分勝負になるだろう。