今年はテーオーケインズ１強ムード。ただテーオーケインズ自身が向かうところ敵なしでココに挑んで人気…というよりは勝ったり負けたりする中で、ライバルだった馬たちが出走してきていないことが大きい。実際今年の帝王賞で先着を許した３頭は不在、昨年の当レースで負かした２〜３着馬も不在という状況。

抜けた存在ではない以上伏兵勢にも付け入るスキがある一戦…が今年のチャンピオンズカップ。幸い馬場状態も極端な傾向はなく、どの馬にもチャンスがありそうだ。逃げ先行想定馬が中〜外枠に揃ったので、スムーズに走れるかどうかもカギになる。

【本命馬】◎ハピ

デビュー以来全戦４着以内の堅実派。ダートの差し馬…という難しい立場ながら崩れず走れているのは能力の証明だろう。
初の古馬との対戦となった２走前はインを捌く形で２着。能力に加えて自在性の高さも示した。前走のみやこＳは馬場・展開ともに差し馬に向いたレースで、外枠勢と外を回した差し馬が上位を独占したが、その中で唯一馬群の内を突いて伸びて来たのがハピ。結果的に当日の馬場を考えると不利な競馬だったが、それでも勝ち馬から０秒１差の４着なら上々といって良い。

継続騎乗で馬を手の内に入れていく横山典騎手にとっても、本馬とコンビ３戦目となる今回は当然上積みを見込めそう。ダート路線は現在の４歳のレベルが高くなく、新興勢力にも十分チャンスがある状況。まだまだ経験値では劣るが、持ち味の自在性と能力で好勝負になる。

〜対抗以下〜

対抗には同じ３歳のノットゥルノを抜擢したい。ノットゥルノは今年のジャパンダートダービーで今回出走するハピを撃破。前走の日本テレビ盃はやや追い掛けすぎた印象で、武豊騎手に手綱が戻り、もう少しゆったり運べれば巻き返しがあって良い。

３番手にジュンライトボルト。

ダートに路線を変えて３戦２勝。レースぶりには安定感があり、馬群も苦にしないのは強み。

４番手にテーオーケインズ。

能力は一枚上。あとは連続好走が少ない点と、ダラダラと外を回された時にどうなるか。

以下は混戦も、展開がハマれば怖いのはスマッシングハーツ。ラストの脚は確実なので流れ一つ。

グロリアムンディは最内枠がカギになる。能力はココでも上位。包まれず、スムーズに追い出せるか。

シャマルは距離延長カギも、前走は追い出しのところで騎手がヨレて少しロスがあった。ゴール前は余力もあり、鞍上強化も加味すれば怖い。

クラウンプライドは前走のように楽に行けるかがカギになるが、安定した立ち回りに加えてしぶとさもある。

バーデンヴァイラーはムラ馬ながら外から先行できそうなのは強み。流れ次第で通用する余地あり。

〜その他の馬〜

サンライズホープ
→前走ドハマり。やめてしまう面もあり内枠はかなり不安。今回は厳しいレースを強いられそう。

レッドガラン
→さすがに初ダートでは…。距離短縮も微妙。

オーヴェルニュ
→相手なりに走れる怖さはあるが、G1になるとワンパンチ足りない印象で恵まれても善戦まで。雨予報が消えたのも割引。

サンライズノヴァ
→末脚は堅実だがさすがに衰えが見られる現状。東京ベストでコース適性も疑問。

タガノビューティー
→堅実だが良くも悪くも自分の力だけ走るタイプ。G1になると足りない。よほどハマっても掲示板が精一杯では。

サクラアリュール
→前走流れ向いているが見せ場までは至らず。差し一手で恵まれても厳しい。

レッドソルダード
→展開面のカギ握りそう。ハナ行けたら行きたいとのことだが距離不足で直線早々に失速濃厚。

〜買い方〜

◎を３連複の軸にして狙いたい。テーオーケインズは全幅の信頼までは至らないので２列目も少し攻める。