本命はメイケイエール。とかく気性難を言われていた馬も、今年は三走して1着、5着、1着と良い成績。陣営の馬具の工夫も安定の要因として言われているが、近三走は全て左回りであり周回が向いているとも考えられないか。前走は1400mに距離が伸びても克服して勝利したが、レース後の騎手コメントでも折り合いがきつかったということから、やはり1200での馬と考える。前走はペースがそれほど流れず、それで折り合いに苦労したとも考えられ、今回前で引っ張りそうな候補だったジャングロが回避したのはこの馬にとってはプラスといえないだろう。とは言え、このメンバーレベル相手なら近走の充実ぶりと距離がスプリントに戻ることの利点を活かし、大人の走りで決めてくれると期待する。
対抗にファストフォース。近走はゲートからスッと行けない競馬が続くが、近三走18頭、17頭、18頭立てで外枠だったから厳しい面もあった。今回は13頭立てで外枠、これまでより頭数が減った分、ポジション取りと道中は楽になるのでは。今回は内からシャンデリアムーンがハナに行きそうで、その好位外追走が出来れば。
三番手にモントライゼ。前走は出負け気味から嵌った感はあるも追い込んで5着。二桁着順続きから脱した復活を感じさせる内容。左回りは重賞勝ちもあり、溜める形なら直線距離が前走より延びるのも良いはず。脚質転換でどこまで。
次にタイセイアベニール。左回り1着1回、3着2回、着外6回でさほど良くない相性に見えるが、着外6回の内2回は重賞で掲示板。そのうちの1回は今年のシルクロードS5着で、3着のナランフレグと0.1秒差。それを物差しにすると、今回のメンバーなら馬券内に突っ込んできてもおかしくはない。
最後にソングライン。今回は先を見据えての初のスプリントの距離への参戦。前走の安田記念にしてもスローの決め手比べでの勝利だけに、この距離でどうかと言われるとあまり推せない。スプリントのスペシャリストであるメイケイエールの方を上位に採らざるを得ない。ただメイケイエール以外の馬と比較すると明らかに格上ではあり実績から連の相手には。
三連単3着のみ、休み明けも近走安定のダディーズビビッドと、こちらも休み明けも二週続けて坂路で時計が出たサンライズオネスト。