【展開】
スローペース！
逃げ馬不在で、新馬戦でスプリント戦を使ったチカポコ、前走逃げ勝ったグラニットが押し出される形でハナへ。

【見解】
2歳戦はまだ各陣営脚質を探っている段階で、ペースが落ち着きやすい。
この新潟2歳Sの過去10年の平均ラップを見ても、後傾ラップになっていることが分かります。

（過去10年の新潟2歳Sの平均ラップ）
12.65-11.06-11.97-12.44-12.23-11.40-10.82-11.73
（前半3F35.68、後半3F33.95）

これだけスローペースで流れれば、前有利ではないかと思いますが、最も重要なのは決め手。
新潟外回りコースは、日本の競馬場では最も直線距離が長い658.7Mで、新潟2歳Sでも上がり最速の馬が［7-2-1-0］、上がり6位以下の馬は［0-1-1-90］と顕著な数字となっています。

馬券に絡んだ30頭のうち20頭が道中6番手以下で中団待機組、そして7-8枠が好成績、開催が進み内の馬場が荒れていることからも、好位から直線外に出して速い上がりを使えることが好走条件と言えます。

（推奨馬）
・キタウイング
連闘での参戦だが、陣営は「新潟2歳Sは馬の状態次第で出走の可否を決める」とコメントしており、今回の出走は状態の良さが伺える。
前走の未勝利戦は、メンバー中唯一の上がり33秒台、しかも33.4秒と展開のわりに素晴らしい上がりを使っている。
新馬戦は4着も、スタートの速くないこの馬にとって1200M戦は忙しすぎたし、直線も内の狭いところに入りスムーズさを欠いた。
それでも上がり最速の2着馬ブーケファロスとは0.1秒しか変わらず、スムーズならこちらが上がり最速だったと見る。
そのブーケファロスも次走強い勝ち方で未勝利戦を勝ち上がっており、その後ダリア賞でも上がり最速の脚を使って勝ち馬と0.1秒差の3着に好走している。
今年の新潟2歳Sはメンバーレベルがかなり手薄なため、今年のダリア賞勝ち負けレベルの馬と互角のレース内容ならば、十分好勝負可能と見ます。

（人気馬の取捨）
・1人気ロードディフィート：軽視
前走の勝ち時計は平凡。負かした相手もその後未勝利戦で凡走しており、メンバーレベルはかなり低かった。

・2人気アイスグリーン：押さえ
前走の勝ち時計は水準以上。ただし、速い上がりを使えるタイプではないため、前々での粘り込みで相手まで。

・3人気シーウィザード：押さえ
前走はスロー逃げで展開が向いたが、ラスト2ハロンは11.3-11.4と止まっておらず、まだ時計は詰められる。