ラップギアコース適性値【瞬1平4消5】に近い比率の馬が有利
番馬名 【ラップギア】瞬発指数
01ロッソラン【瞬1平0消0】 85
02オマツリオ【瞬1平0消0】 84
03クリダーム【瞬0平1消0】 88
04オボロヅキ【瞬0平0消0】 78
05スプレモフ【瞬1平0消0】 92
06ニシノシー【瞬1平0消0】 87
07シンゼンイ【瞬0平0消1】 83
08ミスヨコハ【瞬1平0消1】 89
09ゴキゲンサ【瞬1平0消0】 85
10ミシェラド【瞬0平1消1】 87
11ニーナブラ【瞬0平1消0】 87
12ブトンドー【瞬0平1消0】 90
13アスクドリ【瞬0平0消1】 90
この世代最初の重賞となる函館2歳ステークス。過去には地方所属馬が幾度となく大穴を演出したレースなのだが、2012年に施行時期を若干早めて以降はそれがピタリと停止。単に施行時期の問題なのか、それとも別の理由があるのか、まったくの謎である。2013年以降、地方馬の出走数自体は増えているのだが、今年は地方馬出走なし。
近年JRAの芝1200m重賞はハイペースになりづらいというデータが出ているのだが、それは2歳最初の重賞である函館2歳Sにしても同じこと。条件戦の1200mとは違い、「スピード任せに行くだけ行って、最後は減速」という流れにはなりづらい。
ある程度の先行力は必要だが、要求されるのは単純なスピードではなく、確かな末脚。理想を言えば、逃げ馬ではなく2〜5番手から最速近くで上がってくる馬。これが函館2歳Sの勝ち馬像ということになる。
もちろん、ラップギアで言うところの【瞬0平0消1】のような消耗馬、最後に減速するような流れが得意な馬の成績は良くない。そのタイプの連対馬は、過去10年以上を遡っても2016年1着レヴァンテライオンの1頭だけ。毎年出走馬の半数は このタイプが占めるのだが、こういうタイプはバッサリ切っても良いのではないかと。
指数的には(5)スプレモフレイバーがアタマひとつ抜け出していて、続いて(12)ブトンドールと(13)アスクドリームモアの順なのだが、ラップ傾向を見ると、ここは(12)ブトンドール意外あり得ないのではないかと思えてくるところ。
芝1200メートルの走破タイム自体は1分11秒1、たぶん(出走馬中)下から2番目ぐらいの遅いタイムなのだが、それは(12)ブトンドールが目一杯に逃げて出したタイムではないし、好スタートから先頭に立ったあと、鮫島克駿騎手が内の各馬を見ながらスッと下げていく余裕。そしてそのまま、比較的ユッタリしたペースを3番手で我慢できたことに好感が持てた。
かなり余裕を持っての勝利だったし、しかも恐らくは もっとペースが上がって良さが出てくるタイプ。単純なタイム比較では どう考えても人気にならないと思うのだが、ここは かなりの確率で勝ち負けになるのではないかと大いに期待している。
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※【ラップギア】とは、各レースラップのラスト4ハロンのみに注目した適性分析です。JRA発表のラップタイムを一定の公式に当てはめ、誰でも簡単に算出することができます。数値が大きければ良いというものではなく、コース適性値と“比率”の近い馬が有利だと考えられます。
※ 瞬発指数は、“走破タイム”を一切考慮せず、ラップタイムを一定の公式に当てはめて算出した競走馬の能力値です。数値は全階級に対しての絶対値であり、下限70〜上限130辺りだと考えられます。競走馬の能力は変動相場であり、1走ごとに変化します。