過去10年の結果を見ると、一着二着の二連は英愛の独占、三着にのみ仏が二回と圧倒的に英愛調教馬有利の傾向。日本馬はスピルバーグ、エイシンヒカリ、ディアドラの三頭が出走し、全て6着と厳しい結果。
ただ今年は例外としてフランス、日本馬が連絡みするかもしれないとまず仮定して、その可能性を探っていきたい。
グランドグローリーは、昨年のJCで5着と大健闘。今年になってからはリステッドとG3を連勝と勢いはあるように見える。リステッド、G3はともにブルガリータという馬が二着だが、そのブルガリータは5月24日のコリダ賞G2でスウィートレディの2着。スウィートレディという馬の戦歴を見てもG1では足りないように見えるだけに、対戦比較からも、グランドグローリーの今年の連勝は相手に恵まれただけで、今回のG1では厳しいように見える。
次にシャフリヤール。前走は海外で勝利したといっても、メイダン競馬場の芝は野芝に洋芝をオーバーシードしているということで日本の馬場にまだ近かったわけで、今回のアスコットの芝丈が長くヘビーな馬場、コースの高低差でもあっさり通用するかと言えば疑問である。また前走ではユビアーをクビ差退けたわけだが、そのユビアーはBCターフでブルーム相手に1/2馬身差で勝利。ブルームの戦歴を見ると、G1勝ちはメンバーに恵まれたように見えるサンクルー大賞のみ。対戦、戦歴比較からユビアーの力量はそこまで高くはないのではと思える。
一方、◎ロードノース、○ステートオブレストは戦歴上G1複数勝利、ロードノースは一昨年の覇者、ステートオブレストはアスコットほど重くはないが近い状態のロンシャンでの勝利経験ありと、これらを上位にせざるを得なかった。それぞれ、冒頭で過去10年結果を出していると書いた英、愛調教馬でもある。
▲ベイブリッジは本格的な一線級との初の対戦で力量比較は難しいが、前走でモスターダフとの連勝馬対決を相手を千切って制しており、この勢いを日仏の二頭より上位とした。