昨年の札幌開催を含め、18年から４年連続で逃げ馬が連対中という、開幕週らしい先行有利の結果となっているが、今年は例年以上にテンのスピードのある逃げ・先行馬が揃っており、しかも外枠にビアンフェら速い馬が入っている。
かなりのハイペースが予想されるだけに、逃げ馬は押さえに回して展開に恵まれそうな先行馬、差し馬を上位に取っておきたい。
また、このレースもそうだが、函館芝1200mはロードカナアの庭と化しているように、高速の持続力勝負がデフォルト。こういうコースでロードカナロアと一緒に走りやすいストームキャット系の血を持つ馬、スピード上位のディープ系を中心に馬券を組み立てていきたい。
これらを踏まえて本命評価はナムラクレア。父はディープ系のなかでもスピード特化タイプのミッキーアイルで、母父はストームキャット。これまでのレースぶりからもわかるように、スピードと持続力に優れた馬で完成度も高い。３歳の恩恵で50キロの斤量にも恵まれ、マイルから折り合いを気にする必要のない1200mへの距離短縮で勝ち負けまで期待できる。

対抗評価にはジュビリーヘッド。本コース大得意のロードカナロア産駒で、前走のように速い馬を前に行かせつつ、４、５番手から速い脚を使う競馬ができるのが強み。開幕週で内に殺到する逃げ馬らを見つつ、好位の外で競馬ができる枠にも恵まれた。外から切れ込んでくるビアンフェ、レイハリアをうまくブロックできればさらにチャンスが広がりそうだ。

３番手はライトオンキュー。近走は順調さを欠いて不振が続いているが、得意の洋芝でG３なら馬券圏内は十分にあり得る。ストームキャット系の父のスピードを活かして巻き返しを期待したい。キャリア的にも血統的にもまだまだ能力が落ちるような馬ではない。