ラップギアコース適性値【瞬6平4消0】に近い比率の馬が有利
番馬名 【ラップギア】瞬発指数
01パトリック【瞬4平3消0】101
02ヴェルトラ【瞬2平4消0】109
03サンレイポ【瞬2平7消0】110
04キングオブ【瞬2平9消1】108
05ギベオン 【瞬4平2消0】102
06アドマイヤ【瞬4平1消1】 96
07ショウナン【瞬5平4消0】104
08カイザーバ【瞬4平1消0】108
09ジェラルデ【瞬1平3消1】110
10ヤシャマル【瞬7平1消0】107
3歳世代のダービーが終わり、入れ替わるように2歳馬がデビュー。中央競馬は今週から新たなサイクルに入る。中京メインの鳴尾記念は、春最後の大一番・宝塚記念へ向けたステップレース。2000メートルの ここを差し届かなかった馬が、2200メートルの宝塚記念を人気薄で先行し、2着や3着に粘る場面が過去に何度も目撃されている。
2012鳴尾記念2着→宝塚記念6番人気3着ショウナンマイティ
2013鳴尾記念3着→宝塚記念5番人気2着ダノンバラード
2014鳴尾記念4着→宝塚記念9番人気2着カレンミロティック
2015鳴尾記念1着→宝塚記念6番人気1着ラブリーデイ
※2013年ダノンバラードと2014年カレンミロティックは3着、4着だったが、宝塚記念に出走した中では、鳴尾記念の最先着馬だった。
例年の阪神芝2000メートルではなく、京都競馬場改装の影響で中京芝2000メートルで行われた昨年もユニコーンライオンが鳴尾記念1着→宝塚記念7番人気2着と連続好走しており、この傾向は見逃せない。これだけ頻繁にG3から穴馬が現れるG1というのも珍しい部類で、「宝塚記念はこれで良いのか?」論が出てこないかと心配になるぐらいだ。
逆に言うと、宝塚記念を好走できるぐらいの馬でも、ここで差し手に回ると厳しいということにもなってくるのだろうか。(2)ヴェルトライゼンデ、(3)サンレイポケット、(8)カイザーバローズに(9)ジェラルディーナなど、今年も末脚で勝負するタイプの馬が人気を集めそうなだけに、気になるところではある。
そうなれば唯一の逃げ馬とも言える(4)キングオブドラゴンに目が行くところだが、この距離短縮は逃げ馬にとって大幅な減点材料としか見えないところ。そこに目を瞑って狙いを立てるのは、何か違うような気がする。
しかし得てして そういう時こそ、普段まったく先行しないグループの中の1頭が突然普通に先行して、楽に押し切ってしまったりするのが競馬の難しいところ。経験上、そういうことに なりやりやすいのは若めの馬か、それとも短期免許の外国人騎手か。
となると、D.レーン騎手騎乗の(2)ヴェルトライゼンデか。コントレイルがいなければ、デビューから3連勝でG1・ホープフルSを勝ち、G1・日本ダービー2着、そのあともG2・神戸新聞杯を勝っている換算の馬。
その仮定に大した意味はなく、話のネタでしかないのだが、実際にも2戦2勝のオープン勝ちのあとは、ずっとG1とG2ばかりを使われていた馬であり、今回が初めてのG3出走。屈腱炎での長期休養明けだが仕上がりは悪くなく、能力喪失の危険性は五分五分だが、それが失われていないのなら G3では格が違うという可能性さえあるのでは。
ともかく、この(2)ヴェルトライゼンデはラップギア的にも末脚に賭けるより、前に行けるなら行ったほうが良いはずなので。
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※【ラップギア】とは、各レースラップのラスト4ハロンのみに注目した適性分析です。JRA発表のラップタイムを一定の公式に当てはめ、誰でも簡単に算出することができます。数値が大きければ良いというものではなく、コース適性値と“比率”の近い馬が有利だと考えられます。
※ 瞬発指数は、“走破タイム”を一切考慮せず、ラップタイムを一定の公式に当てはめて算出した競走馬の能力値です。数値は全階級に対しての絶対値であり、下限70〜上限130辺りだと考えられます。競走馬の能力は変動相場であり、1走ごとに変化します。