<予想>
◎:グランツアーテム
宮崎騎手でも本命にしたくなる条件
○:アイリッシュセンス
外枠でスムーズに走れるのはいい
▲:フォーヴィスム
砂を被らない位置に早めに出せれば
△:ジェロボーム
展開は向いたが馬体を戻していい走り
☆:アラゴナイト
連続2着も時計が平凡なのは気になるが
<予想詳細>
本命は、グランツアーテム
前走は、出たなりで控えて後方3番手から追走。
周りの馬が動いてから残り600mになって進出開始。4コーナーから直線に入る所で5頭分外を走って、直線でもいい脚で伸びてきたが2着まで。
前半縦長だったが平均ペース。ペースが上がっていなかったので、向正面中盤から後ろの馬が動いて3コーナーに入る所では一団。
こんな展開で残り600m過ぎてからロスのある進路取りをしているので、37.5秒の最速上がりでも届かなかった。宮崎騎手は「前と離される展開になってしまいました。その分の差が出ましたね。」とコメントしていたが、勝ち馬は2コーナー時点で4馬身くらい前の11番手にいた馬。完全に仕掛け遅れが届かなかった原因。
それでも5カ月の休み明け、かつ仕掛け遅れをされて、あそこまで持ってきたのは評価できる。変わらずいい走りができるところは見せた。
今回は、東京1600mでペースが流れそうな展開になるのが魅力。
東京1600mは、未勝利、1勝クラスを勝った条件。
3走前の3歳以上2勝クラスでも、0.3秒差4着。このレースは、勝ち馬ボンディマンシュは現OP。2着クリーンスレイト、3着アリエノール、5着馬が土曜最終で大楽勝したタイセイサムソンなど好メンバーが揃っていた。この内容で走れば2勝クラスは勝てる。
あとペースが遅くなると騎手の仕掛けるタイミングや進路取りの不安が大きくなる。ペースが流れてくれたら、隊列が長くなって外を走らされすぎないし、多少仕掛け遅れても相手の脚が鈍るので馬の力で上位まで持ってくることができる。
今回の相手を見ると、ロードオブザチェコ、キャリアリズム、ロンゴノットがハナが理想。ベイサイドブルー、フォーヴィスムはもまれたくない。ロンゴノットが外から強引にハナを取りに行くと考えているので、そうなると内の馬が抵抗してコーナーに入るまで速くなると考えている。
その展開になったら、中団やや後ろの外から直線で外に出せば差し切れていい。
今年まだ1勝、19〜21年各7勝の宮崎騎手を本命にするのはリスクだが、宮崎騎手だからこの人気で買えるところもある。間違いなくグランツアーテムにはいい条件なので好走を期待する。
対抗は、アイリッシュセンス
前走は、かなり押して位置を取りに行って、好位外の4番手から追走。
終始3頭分外を走って直線に入って、最後までじわじわ伸びて差し切り勝ち。
2走前は、位置取り争いでごちゃついて位置を下げて、直線も外に出すのに苦労してスムーズに走れず。3走前は、2列目最内にいたら4コーナーで逃げ馬が早々に下がって、横に避けられずに位置を悪くする不利。
不完全燃焼続きだったが、ロスのある進路取りでもスムーズに走って結果を出した。
今回も大外に入って、内の位置取り争いを見ながら追走できるのは歓迎。
東京1600mは、5走前の3歳1勝クラスで2着。前の2頭が速いペースで離していたのを捕まえに行く役割になってしまってのハナ差。負けたがいい時計で走っている。
その5走前に騎乗していたデムーロ騎手替わりも歓迎で、昇級初戦から上位争い可能。
以下の相手は、3頭を選択。
フォーヴィスム
前走は、スタートが全体の中で少し遅いくらいだったが、かなり押して2番手から追走。直線に入って外から並びかけられたので、抵抗していたが残り100mで脚が止まって0.4秒差6着。中盤は少し緩んだが、前半が少し早くて、直線でも結果的に3番手の馬の早仕掛けを前で受ける形になってきつい展開だった。
展開不向きを良く粘っていたので、次に出てきたら買いたいと思っていた。ただ、前に行きたい馬が揃っている内枠に入ってしまった。
レースを見ていると、騎乗している騎手が明らかに砂を被らせないような乗り方をしている。ロンゴノットがハナを取りに行くと思うので、先に行かせて外に切り替えて砂を被らない位置に早めに出せれば上位争いに加われていい。
ジェロボーム
前走は、出遅れて最後方から追走。直線で外に出せずに進路がなかったが、残り400mで前に進路ができてから最後までじわじわ伸びて0.4秒5着(フォーヴィスムがハナ差6着)。出遅れたことで逆に展開は向いたが、減っていた馬体を戻していい走りを見せた。
近走は、出遅れて後方からのレースをしていることがあるが、1勝クラスを勝つまでは好位〜中団やや前で追走して結果を出していた馬。三浦騎手から横山和生騎手に乗り替わって、内の先行争いを見ながらの中団で追走できれば前走以上の着順が取れていい。
アラゴナイト
前走は、中団やや後ろから追走。ペースが落ちたところで位置を上げて、3コーナーでは4番手。3番手まで上がって直線でも粘っていたが、前の馬に突き放されて2着。
連続2着でも時計が平凡なのは気になる。でも、牝馬限定だが、東京1600mは1勝クラスので3馬身差完勝して、2走前に0.1秒差2着。相手は揃った感じはするが、相手の走り次第で馬券圏内争いに加われていい。