ラップギアコース適性値【瞬9平1消0】に近い比率の馬が有利
番馬名 【ラップギア】瞬発指数
01ドゥラドー【瞬2平0消0】105
02コマンドラ【瞬2平0消0】104
03セイウンハ【瞬1平1消0】100
04ピースオブ【瞬0平2消0】104
05ホウオウプ【瞬2平0消0】 99
06リアド 【瞬2平0消0】101
07ベジャール【瞬1平1消0】 99
08テンダンス【瞬1平1消1】103
09スーサンア【瞬2平0消0】 97
10ディープレ【瞬2平1消0】 91
古くは“東上最終便”と呼ばれ、裏街道で最後に皐月賞へすべり込む馬を決めていた毎日杯。全体的に表街道のスプリングSより劣るメンバーであり、さらに弥生賞に比べると2枚も3枚もメンバーの劣るレースという印象だった。
しかし2006年末に阪神競馬場が改装され、芝1800mでの施行になると様相が一変。2008年ダービー馬・ディープスカイや2010年NHKマイルカップ勝ち馬・ダノンシャンティ、2013年ダービー馬・キズナ、2017年皐月賞馬・アルアイン、2018年ブラストワンピースに2021年ダービー馬・シャフリヤールなど、のちにG1を勝てるような馬がガンガン出はじめてきた。
それもそのはず、一般にG1を勝つには類稀(たぐいまれ)な瞬発力が必要であり、毎日杯が行われる(2006年以降の)阪神芝1800メートルは上質な瞬発力が求められるコース設定になっているるからだ。
ここは【瞬9平1消0】の超瞬発コース。このレースの勝ち馬は中山での皐月賞より、東京での日本ダービーに適性があると考えられる(だから2017皐月賞では毎日杯勝ち馬のアルアインを推せなかったという面もあるのだが)。
例年のラップ傾向としては、同コースの未勝利戦並みの、ゆったりとした流れ。いわゆる、スローからのヨーイドン。立ち回りの上手さや、勝負どころまでの位置取りは関係なく、末脚一手、純粋に瞬発力だけの勝負と考えて良い。
というのが、例年の毎日杯。
しかし今年のメンバー、全体的な指数レベルは高いものの、(1)ドゥラドーレスにしても、(2)コマンドライン、(4)ピースオブエイト、(6)リアドや(8)テンダンスにしても、瞬発力という点においては今ひとつ「これだ!」というものが見られないような気がする。(1)ドゥラドーレスなんかは いかにも瞬発力がありそうなのだが、少なくともレース映像からは、どの馬からも まだそれが感じられない。
それでも全馬がそうだと言うのなら、単純に強そうな(1)ドゥラドーレスを本命にするべきか……とも考えたのだが、ここは2戦2勝(4)ピースオブエイトを買ってみたいということに。なぜなら その2戦、どちらも手前を頻繁に替えたり舌を越したりと、全然マジメに走っていないからだ。まだ未知の領域がある、そんな雰囲気が感じられる2戦2勝馬は余りにも魅力的ではないか。
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※【ラップギア】とは、各レースラップのラスト4ハロンのみに注目した適性分析です。JRA発表のラップタイムを一定の公式に当てはめ、誰でも簡単に算出することができます。数値が大きければ良いというものではなく、コース適性値と“比率”の近い馬が有利だと考えられます。
※ 瞬発指数は、“走破タイム”を一切考慮せず、ラップタイムを一定の公式に当てはめて算出した競走馬の能力値です。数値は全階級に対しての絶対値であり、下限70〜上限130辺りだと考えられます。競走馬の能力は変動相場であり、1走ごとに変化します。