馬番 馬名 指数
1 ホウオウアマゾン 785
2 クリノガウディー 834
3 シュネルマイスター 869
4 サリオス 868
5 サウンドキアラ 734
6 ケイデンスコール 855
7 インディチャンプ 888
8 ダーリントンホール 768
9 グレナディアガーズ 786
10 ロータスランド 830
11 カテドラル 861
12 グランアレグリア 924
13 ダノンザキッド 764
14 リプレーザ 746
15 サウンドカナロア 713
16 レインボーフラッグ 780
※指数最高値との差が50以内の馬の中から買い目を決めています。
◎12:グランアレグリア(指数924)
これまでG1を5勝しており、実績は現役屈指。
先日、このレースを最後に引退することが発表されたばかりで、有終の美を飾ってくれることを期待する。
戦績で興味深いのは、叩き台のレースを使わずぶっつけ本番でG1を制しているケースが多い事だ。
近年は外厩設備の充実でレースを使わなくてもピークに近い状態に仕上げる事ができ、本馬もその恩恵を多分に受けている1頭だろう。
その為、5歳秋を迎えるがこれまでの出走回数は14戦と少なく、消耗が抑えられることで、2歳時からの息の長い活躍が叶っている。(もちろん馬の実力があってのことだが。)
さて、前走の天皇賞(秋)も例によってぶっつけだったわけだが、ご存じの通り結果は3着。
好スタートから終始外目の2番手を追走し楽な手応えで、直線に入り満を持して追い出されると一旦は先頭に躍り出るが、すぐ後ろに迫っていた1、2着馬にかわされた。
直前の雨で緩くなった馬場も影響したようで、やはりハイレベルな頂上決戦ともなると「距離はこなせる」程度では足りなかったということだろう。
とは言えこのメンバーでの僅差3着は負けて強しの内容で、適距離に戻る今回は前進しかない。
肝心の最終追い切りは、美浦南Wコースでレイエンダ(馬なり)と併せて、1秒5追走から馬なりで0秒5先着した。
前走から間隔が無く流す程度でも十分で、文句のつけようがない絶好のデキだ。
春ほど蹄の不安はないとの報道だが、実際には前走後も蹄の不安は出ているようで、釘を使わず接着剤での固定で難を逃れている。
(一時は出走も危ぶまれる状態だったとも聞く。)
もっとも出走するということは馬のことを第一に考える藤沢調教師が問題ないと判断したわけなので、そこは信じて不安なしと考えたい。
ローテーションについても、春も2000mから1600mのステップでの2戦目で巻き返したように、ここも秋2戦目でピークのデキにあり順当に結果を残すだろう。
名牝のラストランを目に焼き付けたい。
〇3:シュネルマイスター(指数869)
馬券的妙味は薄いが、2頭の一騎打ちが濃厚だろう。
まるでグランアレグリアのバトンを受け取るかのような対戦で興味深いが、間違いなく今後のマイル路線の主役になる存在だろう。
安田記念では本命馬に先着を許したが0秒1差の接戦で、能力差はほぼ互角と言っていいだろう。
前走の毎日王冠は出遅れながらも後方追走から直線に向くと、徐々にスピードを上げていき残り1ハロンからは矢のような伸びで差し切った。
手綱を取ったルメール騎手も「先頭には届かないかと思った。」と語っており、いかに非凡な瞬発力だったかが読み取れる。
春よりも成長して反応が良くなっており、徐々に完成の域に近づいている。
直前追い切りは美浦南Wコースで古馬3勝馬(末強め)を相手に0秒5追走から馬なりで0秒1先着しており、前走を叩いて更に上向いている。
懸念があるとすれば、鞍上の横山武騎手が「まだ緩さがある。」と評している点だろうか。
伸びしろがあるという意味では魅力的だが、まだ未完成だとすればここでは僅かに足りない可能性もある。
とは言え勝ち負け間違いなく、やはり新旧マイル王の一騎打ちが見てみたい。
▲7:インディチャンプ(指数888)
近走の対戦で上位2頭にはやや水をあけられているが、立ち回り次第で十分勝ち負けになる。
前走の安田記念は0秒2差の4着。
1200m戦を使った後で道中やや行きたがっていた分、最後に伸び負けた格好だ。
それでもギリギリまで追い出しを我慢するなど対応力は見せたが、使えた脚は一瞬で、終いはジリっぽくなった。
今回はぶっつけでの参戦だが、これは次走の香港遠征を考慮したローテーション。
本来は叩き良化型だが、最近は休み明けでも力を出せるようになってきており、それなりに仕上げてきている。
実際に直前の稽古でも併せ馬で一杯に追われており、このひと追いでほぼ仕上がっている。
一瞬の切れ味はここでもトップクラスで、それを生かせる流れになれば一角を崩す好走が期待できる。
△4:サリオス(指数868)
世代トップクラスの実力の持ち主だが、近走は条件がかみ合わなかったり不利があったりで力を出し切れていない。
人気が落ちるようなら妙味ありだが、あくまで連下候補として押さえる。
前走の安田記念は行きっぷりがイマイチで後方から進め、直線の伸びるものの弾けるほどではなく、残り1ハロンで挟まれる不利にも見舞われて8着。
2走前の重馬場での疲れが抜け切れていなかったようだ。
その点では、今回は順調に調整されており前走以上のデキであることは間違いない。
あとは去年以上のメンバーを相手に、松山騎手の手綱捌きに期待したい。
※以下は余談ですが、よろしければお目通しください。
いつもご購入頂きありがとうございます。
グランアレグリアが、本レースを最後に引退します。
2歳時から5歳秋の現在に至るまで、長く世代のトップホースとして君臨し続けました。
離脱や不振に陥ることなく、常に第一線で活躍し続けた事は素晴らしく、敬服の念に絶えません。
また長年蹄の不安と戦いながら、ここまでの実績を重ねて来られたのも、自身の力と陣営の弛まぬ努力の賜物だと思います。
管理する藤沢調教師も来年2月で定年を迎えられます。
是非ラストランを勝利で飾り、陣営にまた一つ大きな勲章を授けて欲しいと思います。
ここで藤沢調教師のコメントを記します。
「今年は若い素晴らしい馬が出走してきます。こちらはそろそろ引退の歳になりましたが、2歳の早い時期から走っていつも頑張ってくれた馬で今回も頑張ってくれると思います。これが最後になるかと思いますが、応援してください。」
小生はこれを読んで、他の馬を応援する気持ちにどうしてもなりませんでした。
久しく感じていない、ラストランを目に焼き付けなければならないという使命感のようなものを感じました。
予想だけでなく、こういったギャンブル以外の部分にも魅力が詰まっているのも競馬の醍醐味なのではと思います。
今後も皆さまの予想の一助になれるよう、充実した見解をご提供できるように努めます。
これからも「らん」の予想をよろしくお願いします。