欧州勢では上位４頭がやや抜けた人気になっているが、いずれも実績上位で揃って崩れることは考えにくい。４頭の中では、感染症のため予定していたニエル賞を使えなかったアダイヤーを嫌いたい。英国調教馬で、フランスの馬場への適性が不明な点も含め、他の３頭と大差ない人気なら見送りが妥当と考える。馬券は◎タルナワ、〇スノーフォール、▲ハリケーンレーンの３頭を中心に。

各馬の簡単な見解は以下の通り。

◎タルナワ
昨年以降５連勝で、破った相手を見ても実績は最上位の一頭と言えるだろう。昨秋にパリロンシャン競馬場でG１ヴェルメイユ賞を勝っており、コース適性も十分。前走２着に敗れたとはいえ、ちょうど良い具合の叩き台になったように思える。

〇スノーフォール
英オークス圧勝から愛オークス、ヨークシャーオークスの３連勝はすごい実績だし、何より好走率の高い３歳牝馬。こちらも前哨戦は適度な負けと言えるのではないか。欧州仕様に調整された馬で、父ディープインパクトだから不利ということは全くないだろう。

▲ハリケーンレーン
英ダービーを除けば６戦６勝、直近G1を３連勝という堂々たる名馬。パリ大賞を制し一定のコース適性も示している。

３連複の相手には日本馬２頭、力量比較が不明なドイツ馬トルカータータッソ、堅実なアレンカーまで。