けっこう先行指向が強いメンバー構成となったが、馬場コンディションは「前＆内」に有利という印象。この状況だと、外枠に入った組は人気馬であっても厳しいと思われる。ハンデ戦でもあり、コンスタントに荒れるのが特徴のレース。ここは手広く買って、高配当を狙っていきたい。

上位に評価したのは3頭。本命◎は04トーラスジェミニで、前走はG1の安田記念でも差のないレースをするなど、充実ぶりが目立っている。ここも積極的にハナを奪いにいくだろうが、02ロザムールとの競り合いにはならず、どちらかがスッと引いて兼ね合うはず。このカタチになればペースも厳しくはならず、なおさら前が残る可能性がアップする。動きのよさも目立っており、ここは好勝負必至だ。

対抗○に02ロザムール。04トーラスジェミニと同様に、こちらも「ハナが絶対条件」というタイプではない。兼ね合って、ミドルペース前後で流れることになりそうだ。小回り向きの器用さがあるので、福島替わりは大きなプラス。ロスなく運べる理想的な枠番や、53キロのハンデも好印象で、デキもなかなかよさそうである。道悪もこなせるので、降雨量が予報より多くなったとしても問題はない。

単穴▲に07カウディーリョ。昨年の札幌記念以来という長期休養明けながら、稽古ではなかなか素軽い動きを見せている。かなり気難しい面がある馬なので、精神的にフレッシュな状態のほうが期待できそう。先行力や持久力も相応に備えており、この相手関係ならば展開次第での突っ込みが十分ありうる。洋芝を得意としているように、パワーもけっこうある馬。道悪適性が意外に高いケースも考えられる。

あとは、09クレッシェンドラヴ、08アールスターなど4頭が「押さえ」評価。◎−○▲の組み合わせから流す3連単2頭軸マルチ60点が、推奨買い目の主体となる。◎から09クレッシェンドラヴ以外に流す馬単マルチも、組み合わせ次第では悪くない配当が期待できるはず。合成オッズが10倍を割り込むことはないだろう。