土曜日の阪神芝コースは休催中のエアレーションと雨の影響で、開幕日ながらかなり力のいる馬場となっていた。その一方で開幕日らしい内有利、先行有利という特徴がかなり極端に出ており、時計を要するパワー馬場なのに前が止まらないという特殊な馬場となっていた。
日曜日は天気も回復、気温も30度近くまで上がる予報が出ており、馬場の回復も急だろうが、エアレーション効果もあって土曜日の傾向は大きく変わらないとみる。むしろ馬場の内から雨が乾いていくことを考えると、内有利、先行有利の傾向がさらに強まる可能性もある。

もともと格下の軽ハンデ馬が好走して荒れやすいレースのうえに、このような特殊馬場となると、一発大物を狙って大振りが許されるレース。いや、大振りすべきレース。
ということで、穴馬の本命は最内枠の先行馬◎シャムロックヒル。すでに土曜日の朝に更新した公式ブログ（ http://keibat.blog.fc2.com/ ）で“内有利、軽ハンデ有利”として推奨したが、それだけではなく当然適性も高い。ブログでは適性について詳しく言及はできなかったが、◎シャムロックヒルは切れる脚がないぶん、先行して徐々に加速する流れに持ち込むとメンバー中上位の上がりを使えるというタイプ。徐々に加速していくような流れ向きの馬だ。
マーメイドＳは牝馬限定重賞らしくスローがデフォルトで、しかも今回は近２走で逃げた馬が不在という超スロー確定のレース。逃げても良さが出せる◎シャムロックヒルが同馬の勝ちパターンの流れを作っていくのは必然だ。その適性ぴったりの馬が、内有利のラチ沿いを軽量50キロで走るアドバンテージはとてつもなく大きいと判断する。
オークスの好走以来、ファインプレーの続く藤懸騎手の手綱も魅力で、大駆けを期待したい。

ちなみに同馬と穴馬の本命を迷ったのが相手筆頭の▲アブレイズ。ハンデを背負った実績馬が格下の軽ハンデ馬に負けるというレース特性で▲にはしたが、この馬で単勝10倍つくなら押さえておくのもありだろう。
１番人気が予想されるイズジョーノキセキは高速馬場でこそのタイプ。