前哨戦ということでは、同じ中山1200で行われたラピスラズリSが「参考レース」にはなるのだろうか。ただ、当時は逃げたカイザーメランジェが前半3F32秒7で飛ばし、2番手につけたアユツリオヤジ、3番手追走イエローマリンバも失速する超ハイラップ。後方に構えたアストラエンブレムが大外から飛んできたように、特殊な「前崩れ」になってしまった。今回出走するメンバーでは3着ケープコッド、4着ブライティアレディ、5着トウショウピストはいずれも先行争いには加わらず、中団に控えたことで、展開は向いた。その着順を額面通りに受け取るのは危険かもしれない。
大穴で◎レジェーロを指名。こちらもラピスラズリS(14着)からの出走。4コーナーまでは中団キープで決して悪い位置ではなかったが、直線入り口で前の馬に寄られてブレーキ。さらに残り1Fでも前が壁になって、最後は追えなかった。小柄な馬だけに、馬群にもまれてしまう内枠が響いた印象。
今回は外枠。内寄りの芝が前走時よりも傷んだ状況下だけに、外枠の距離損の不利よりも芝状態が比較的にいい部分を走れる方の利が大きそうだ。前走より2キロ減のハンデ51キロも小柄な馬だけにプラス。昨年5月の葵S(2着)で快速ビアンフェと接戦した実績を考えれば、良馬場の1200ならまだ見限れない。前走ほどの乱ペースはないと考えれば、巻き返しのチャンスでは?
ラピスラズリS上位組のケープコッド、アマルフィコーストは一応相手本線も、久々サクセッション、超軽量エレナアヴァンティなど、穴っぽい馬は多い。