中山芝コースは、1月5日にCコースに替わったが、依然時計の掛かる馬場。
内の芝状態は良いため、なるべく内々を通れるかが鍵となりそうです。

【直近10年のフェアリーSの傾向】
（1）前残りには警戒！
展開は年によるが、1000M59〜60秒ぐらいの平均ペースで流れることが多い。
ただ、コース替わりということもあり、芝状態が良い時に行われることが多く、直近10年で逃げ馬は4勝を挙げています。
今年は芝のレースで逃げて実績を残してきた馬がおらず、スローペース濃厚。
どの馬が逃げるか難解のレースで、先行馬には注意が必要です。

（2）荒れやすいレース！
この時期実力のある牝馬は阪神JFを使っており、近年それ以外の有力な牝馬はシンザン記念に使う傾向がある。
力が拮抗していることが多く、人気薄の馬も好走しています。
1,2番人気の馬が［3-1-2-14］と、重賞の中では低い数値で、一方10番人気以下の馬は3勝しています。
今年も芝のレースで2勝以上勝っている馬がおらず、混戦が予想されます。

（3）栗東所属馬は苦戦！
フェアリーSからクラシックに直結しない年が多く、栗東所属の牝馬は近年、シンザン記念や紅梅S、エルフィンSなどに出走するケースが多い。
クラシックでも有力になるような栗東所属の牝馬は、敢えて長距離輸送してまでこのレースを選択せず、美浦所属の牝馬が優勢です。
・美浦所属馬［10-8-8-109］
・栗東所属馬［0-2-2-21］

（栗東所属馬：アトミックフレア、オプティミスモ、テンハッピーローズ）

【人気馬の取捨】
想定1番人気はテンハッピーローズ。
直近2走は後の阪神JFの1,2着馬に負けており、相手が悪かった。
同じ中山マイルのサフラン賞は、展開が向かない中2着まで追い上げており、コース実績もある。
ただ、非力なタイプで、今の時計の掛かる中山の馬場はベストではないと見て、相手まで。

想定2番人気はファインルージュ。
この馬を本命とします。
前走は1400M戦だが、タイム指数も良く、直線では狭いところを縫って内から差し切っており、最後は流す余裕もあった。
直線の伸びからは着差以上の完勝で、タイムはまだまだ詰められそう。
また、その時の2,3着馬は、その後の未勝利戦で1,2着を独占するなど、決して相手に恵まれてた訳でもありません。
追い切りの動きも良く、距離延長も問題なさそうなので、ここでは信頼度の高い1頭です。

上位人気の中で軽視したいのは想定5番人気のタイニーロマンス。
新馬戦のタイムが遅く、展開を味方につけ何とか勝ち切ったという内容。
初戦の内容からは強調できる点がなく、成長がなければ厳しいと思います。

【推奨穴馬】
・ホウオウイクセル
前走の勝ちタイムは、同週の古馬1勝クラスの勝ちタイムより0.3秒速い。
内から抜け出す脚も速く、直線の短い中山コースは合うと思います。
2走前の新馬戦は極端なスローペースで展開が向かず度外視できるので、1勝馬同士なら十分好勝負になると思います。