PP指数の各馬の近走指数を平均化した『能力値』は、高い順にテイエムイナズマ(16.7pt)、サトノアポロ(16.0pt)、アロマカフェ(15.7pt)、レアリスタ(15.0pt)、ゼロス、メドウラーク、ミュゼゴースト、クインズミラーグロ(ともに14.7)、時点の馬も上位との差がなく、能力横一線となっています。

　このレースは、実は現状ではそこまで強くない断然1番人気のレアリスタが、休養明けの前走・府中Ｓでかなり速い流れに恵まれて勝利。自己ベストのPP指数をマークしたことで二走ボケを起こしそうな気配を感じるので、エントリーしました。レアリスタの素質は認めますが、末脚が不発しても不思議ありません。

　よって、◎には今回と同コースの節分Ｓで、速い流れの2番手追走から、ラスト2F地点で先頭に立つ強気の競馬で3着入線した(14)ロジチャリスを推します。節分Ｓではさすがに終いが甘くなりましたが、勝った相手が先週のヴィクトリアマイルに出走していた、ダービー卿ＣＴの覇者マジックタイムでは仕方のないところ。かつてオープン馬のマイネルメリエンダを始めとする先行勢に完勝だった点は高い評価が出来ます。節分賞当日とは異なり、超高速馬場で前が容易には止まらない東京ならば、同馬の先行粘り込みが十分期待できるでしょう。

　○は、2013年の中日新聞杯の勝ちを始め、重賞で上位常連の実績馬(4)サトノアポロ。その後は2度に亘る長期休養を余儀なくされましたが、前々走の中日新聞杯では勝ち馬と0.5秒差と着順以上の走りを見せているだけに、極端な能力低下は考えづらいでしょう。前走の福島民報杯も、勝ち馬シャイニープリンスが次元の違う競馬をしただけで、2着馬とは0.5秒差です。相手弱化のここならば、チャンス到来と言ったところでしょう。

　▲は、昨年の小倉大賞典で2着の実績馬(8)コスモソーンパーク。同馬は今年1月のニューイヤーＳでハナ差の2着と好戦しているように、年齢による極端な衰えはありません。前走の六甲Ｓはラスト3Ｆ目に10秒9が刻まれる早仕掛け戦で、前へ行った馬は厳しかったはず。そのことは2着馬のテイエムイナズマの馬柱が物語っているでしょう。勝ち馬ダノンリバティも次走のマイラーズＣでは4番人気でぶっ飛んでいます。よって、コスモソーンパークのその厳しい流れを先行した効果。無酸素運動を強いられたことによる、今回での粘り増しに期待しました。

　△に逃げて5勝を挙げているように、逃げてこその(6)ゼロス。今回はテンが速い馬が多くなく、ハナを狙えるメンバー構成なので、一発を狙います。ハナへ行けなくても楽に前々ならある程度の好着順は拾えそうです。

　あとは一昨年のこのレースの2着馬(10)アロマカフェ。前走の東風Ｓでも勝ち馬と0.1秒差の5着に健闘しているように、極端に後方からの競馬にならなければ、トップスピードを持続させての浮上のチャンスがあるでしょう。