ラップギアコース適性値【瞬4平5消1】に近い比率の馬が有利
番馬名 【ラップギア】瞬発指数
01ナインテイ【瞬1平5消2】 77
02ストーミー【瞬5平5消1】102
03ジャンダル【瞬3平1消0】101
04クルーガー【瞬2平3消3】107
05ボンセルヴ【瞬4平1消1】 84
06レイエンダ【瞬5平0消1】103
07プリモシー【瞬1平4消2】108
08トーラスジ【瞬1平2消1】106
09ブラックム【瞬5平6消0】101
10ムーンクエ【瞬2平6消1】 87
11ケイアイノ【瞬3平2消0】105
12ペプチドバ【瞬5平4消0】106
13エメラルフ【瞬1平2消0】 87
14ドーヴァー【瞬4平3消2】103
15カツジ 【瞬3平0消0】 93
16マイスタイ【瞬6平4消2】106
ダービー卿CTは荒れ傾向の強いハンデ戦。現在の施行条件になって16年、まともな1番人気の勝利は、2015年のモーリスだけなのではないかと思う。2009年にも1番人気のタケミカヅチが優勝してはいるものの、その単勝オッズは6.7倍。2番人気が7.0倍で、3番人気は7.1倍、その年は7.5倍の5番人気馬まで、どの馬が1番人気になるか締切まで分からないようなレースであり、「1番人気が勝った」というよりは「勝った馬が(たまたまその時点で)1番人気になっていた」という感が強い。
その原因は簡単だ。“瞬発力勝負”全盛の現代競馬とにおいては異端となる“完全持久戦”設定のレースだから。ラップギア適性値【瞬5平0消0】のような瞬発特化型が人気を集めるような年は、それこそオイシさ倍増なのだが。
しかもコース形状から後方一手の馬は届きづらく、好位もしくは中団より前で追走できる器用さも要求される。4コーナー入り口からは各馬失速しはじめるぐらいの過酷なレースであり、そこからさらに▼1〜▼3だけ、ほんのわずかに伸びることができる馬が勝ち馬ということになる。うまく流れに乗るためには、それなりに運も必要か。
そういった傾向から、前年は当時ラップギア適性値【瞬1平2消1】のプリモシーンを本命に推奨したのだが、これが思ったより後方からの競馬になって、勝ち馬をクビ差ほど捉えきれずの3番人気2着。やはり位置を取りに行けないのは致命的なのか。
今年も指数首位はラップギア適性値【瞬1平4消2】となった(7)プリモシーンなのだが、前年の経験を踏まえて、今年は【瞬2平3消3】の先行馬(4)クルーガーを狙ってみたい。何だかいつも異様に人気が無いのだが、4年前この馬がマイラーズC(G2)を勝った時には◎を打っていたように、早くから注目していた素質馬だ。
その後も富士S3着、京都金杯ではトップハンデで2着など、マイラーズC(G2)勝ちがフロックではないことも証明済み。オーストラリアではG1で2着の実績もある。伊達や酔狂で2度も海外している訳ではないのだ。
しかもそれだけの実力馬が、前走東京新聞杯で健在ぶりを示す競馬。そこでは(7)プリモシーンに1馬身、0.2秒ほど足りなかったのだが、東京新聞杯よりも前が残る舞台設定、ここは互角に走れても不思議はないはずで。
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※【ラップギア】とは、各レースラップのラスト4ハロンのみに注目した適性分析です。JRA発表のラップタイムを一定の公式に当てはめ、誰でも簡単に算出することができます。数値が大きければ良いというものではなく、コース適性値と“比率”の近い馬が有利だと考えられます。
※ 瞬発指数は、“走破タイム”を一切考慮せず、ラップタイムを一定の公式に当てはめて算出した競走馬の能力値です。数値は全階級に対しての絶対値であり、下限70〜上限130辺りだと考えられます。競走馬の能力は変動相場であり、1走ごとに変化します。