ラップギアコース適性値【瞬5平5消0】に近い比率の馬が有利
番馬名 【ラップギア】瞬発指数
01サンクテュ【瞬2平0消0】108
02ヴァルナ 【瞬1平0消0】100
03コルテジア【瞬2平0消0】 95
04タガノビュ【瞬2平0消0】105
05オーマイダ【瞬0平1消0】 98
06プリンスリ【瞬1平0消1】101
07ディモール【瞬0平0消1】 75
08カバジェー【瞬0平1消0】 96
09ルーツドー【瞬0平1消0】107
10ヒシタイザ【瞬2平0消0】101
このレースの特徴は牝馬が強いこと。古くは1989年ファンドリポポ、1991年ミルフォードスルーから、1997年シーキングザパール、1998年ダンツシリウス、1999年フサイチエアデール2012年ジェンティルドンナと来て、近年では2017年のアーモンドアイ。1986年以降、毎年1〜2頭出走している牝馬をベタ買いするだけでも勝率16%の単勝回収率129%という数字になっている。
ただ、勝率16%は決して高い数値とも言えないので、年が明けて牝馬が軽視される傾向にあると言った方が正解だったのかも知れない。年末のホープフルSまでは1kgだった牡牝の斤量差が、年明けのここから基本2kgになるのも影響しているのだろう。年末年始の一週間で、いきなり牡馬が1kg分強くなるわけではないので。
などと言い続けていたシンザン記念も、2017年アーモンドアイで牝馬の活躍が周知されてしまい、すっかりオッズ的な妙味が無くなってしまった。逆に牝馬が過剰人気と感じた昨年などは、牡馬の4番人気ヴァルディゼールと10番人気マイネルフラップを馬連で狙い撃ち出来たのだが、今年はそれでも牝馬が上位ということになるか。
ただし、牝馬と言っても1番人気の(9)ルーツドールではなく2番人気(1)サンクテュエールの狙い。能力的には(9)ルーツドールも悪くはないのだが、前走ラップが「▼4▼1±0」のラップギア・平坦戦という懸念材料があるからだ。
ジェンティルドンナにしてもアーモンドアイにしても、ここに至るまでのラップの質は、もっと全然瞬発寄りだった。言うなれば、現代競馬で重賞を勝つ馬のほとんどは「瞬発力の差」で勝っていると考えているので、未だ瞬発力を見せていない馬は、多くの重賞では手を出しづらいというのがラップ的な持論。シンザン記念もそういった重賞の中のひとつだ。
その点、瞬発力に関して何の不安もないのが(1)サンクテュエール。リアアメリアの阪神ジュベナイルフィリーズ凡走でアルテミスSの評価が落ちている印象だが、アルテミスS以前も含めてのリアアメリアが弱かったという話ではなく、アルテミスS自体は間違いなくハイレベル戦だった。(9)ルーツドールを意識しすぎることなく、(1)サンクテュエールが差し手にまわるなら、それこそアッサリ差し切れるのではないかと。
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※【ラップギア】とは、各レースラップのラスト4ハロンのみに注目した適性分析です。JRA発表のラップタイムを一定の公式に当てはめ、誰でも簡単に算出することができます。数値が大きければ良いというものではなく、コース適性値と“比率”の近い馬が有利だと考えられます。
※ 瞬発指数は、“走破タイム”を一切考慮せず、ラップタイムを一定の公式に当てはめて算出した競走馬の能力値です。数値は全階級に対しての絶対値であり、下限70〜上限130辺りだと考えられます。競走馬の能力は変動相場であり、1走ごとに変化します。