戦績でも目立っているスイートセントだが、ややピッチ走法で小回り向きの印象。道悪競馬を上手に走っただけに、開幕週の高速馬場への適性は疑いたくなるところ。実質トップハンデでもあるし、軸馬は他から選ぶこととしたい。
本命は1番ジョーアラビカ。切れ味で勝負するというよりは長く脚を使うタイプ。クラスが上がってからの2戦は出遅れたこともあって後方からとなったが、3走前のようによっぽど前にきつい展開にならないと台頭は難しい。そういう意味では前走先行させてちょい負けしたのは中山替わりの好走パターンではある。後述する逃げ馬の作る流れにも合うし、このメンバーで一番信頼できるのはこの馬。
相手筆頭には6番スイートセント。
相手2番手にはこのレースの鍵を握るであろう▲9番モルフェオルフェを挙げたい。前走は久々に見どころを作っての5着。気分よく進めた方が良い馬だけに、力んでしまうデメリットを加味してもこのくらいの距離があった方がよさそう。開幕週の中山マイルは絶好の条件で、この馬が主導権を握ればスイートセントは危うしの可能性もある。上位人気になりそうだった3歳馬2頭が回避したことで人気になってしまうのは残念だが、ここが買い時なのは間違いない。
以下、☆7番、△2番、△10番まで。
☆7番ナムラムツゴローは、4走前の隅田川Sが、メンバーレベルが2勝クラスの特別戦にしては低めだったとはいえ、他に前に行った馬がだらしなくて早目先頭に立たされての4着と見どころは作った。開幕週の馬場は向くとは言えないも、モルフェオルフェが引っ張る流れで上がりが多少かかれば台頭していい。
△2番ショワドゥロワは、ここまで立ち回りの上手さで稼いできたタイプ。マイルの流れは合うとは思わないが、内枠を引いたので一応押さえる。
△10番トーセンリストは、モルフェオルフェがいるので前走の再現は期待できないが、距離にメドがついたことで、アネモネSよりも積極的に乗ってくれば多少は怖い存在ではある。
3連系だと頭数の割に点数が多くなってしまうので、ここは軸馬を信頼して馬連で勝負。
ウィンターリリーは距離は1400がベストでマイルは長い印象。
オーヴォドーロはローエングリン産駒で東京向き。捌ける脚がないので中山コースでは安定しないだろう。
コスモヨハネは、高速馬場と上がりのかかる展開の両方がこの馬に合う。ただし、前走も伸びそうで伸びなかったあたり年齢の影響もうかがわれるので2着までとなると難しいとみて無印評価とした。
スズカアーチストはスピード感はあるが、テンに速くないので追走に脚を使ってしまって、ラストに脚が残っていないように映る。距離も1400m向きか。
ボールドジャパンは3走前は内を通った馬がくる馬場に、有力馬の除外と条件がハマっての3着。マイル実績もないしここでは静観が妥当か。