◆東京芝の馬場想定

　金曜朝時点でクッション値9.9は含水率が高い割に数値が出ているので、時計と上がりが出る高速芝。ただ、先週後半から外をスムースに追える馬が伸びてくる持続力系の馬場造成になっており、本来内枠先行有利のコースでも差し届くレベル。少頭数を除いて、基本は外枠短縮差し有利の馬場を想定。

出典：『今週勝つ！を叶える馬券カレンダー』立川優馬著

東京11R　富士S　芝1600ｍ
レース質：外枠・差し・短縮

人気該当馬：14.ジャンタルマンタル

　先行馬の少ない東京マイル重賞で、やや緩めの流れからの上がり3F戦が濃厚。外目の枠に先行馬が入っていることもあり、外枠主導隊列なら3〜4コーナーで外枠差し馬が押し上げることはできる。東京芝が持続力寄りの高速差し馬場になっていることを考慮して、外枠から持続差し勝負に強い馬が伸びてくるレース質。

11.ガイアフォース
　差して届かない馬キャラで、芝ダート兼用タイプ。持続力差しの競馬で崩れたことがなく、芝ダート問わず東京1600ｍのコース形態も得意にしている。安田記念がまさに今と似たような馬場で、そのときに2着に好走しているこの馬を評価しない理由がない。当時の勝ち馬と2キロ差があれば、0.2秒差は逆転できておかしくない。

12.シャンパンカラー
　差して届かない馬キャラで、枠や馬場の後押しが必要なタイプ。こちらも持続力差し競馬の安田記念で、大出遅れから大外を伸びて上がり最速の6着。おそらくここも出遅れるが、前走ほどひどいケースは稀。戸崎騎手への乗り替わりは鞍上強化で、外が伸びる馬場で噛み合う。