◎ファーヴェント

2走前の花のみちSは好スタートでスムーズに先行できたが、なぜか道中逃げ馬を追いかけていく競馬。さすがにペース速かったし抜け出しも早くて最後は止まったがよく頑張っていた。前走の長岡Sは大外枠から出たなりで控えて中団外で2着馬を見ながら追走し、直線は手応え良く抜け出して最後まで粘り順当勝ち。

もともと若駒の時には東スポ杯3着、きさらぎ賞は直線ブレーキ踏んで6着、毎日杯は外を回して4着と重賞でも戦えていた馬。4走前は阪神1800mでレース上がり4F45.0秒を差し切りと脚力の高さを見せているし、昇級戦とはいえここまで人気しないなら狙ってみたい。

 

〇ジャンタルマンタル

昨秋は始動戦に予定していた富士Sを回避したり順調に行かず、香港マイルも惨敗。そこから立て直して半年ぶりのレースだった安田記念は、スタート出てスムーズに外を先行する競馬だったが掛かったロングランに来られてペース上がったので決して楽ではなかった。そんな中楽な手応えで直線に向き、追い出しを待っての抜け出しで快勝だった。

マイルで敗れたのは香港マイルだけであり、安田記念の勝ち方からもこの路線では現状押しも押されぬ存在。東京1600mなら大外枠はむしろ好感で素直に走ってくるだろう。

 

▲ガイアフォース

2走前のチャンピオンズマイルは好位外追走で位置は悪くなかったが最後は伸びず。スローの流れが合わなかったとはいえちょっと負けすぎ感はあったが、馬体を大きく減らしたのも響いたか。前走の安田記念は中団の馬群追走で、3〜4コーナーは緩んでやや力んでいたしドンピシャのレースではなかったが、最後はしっかり外に切り替えて差してきた。

基本ワンペースな脚の使い方を好むので、広いコースのワンターンマイル戦という条件はよほど合っているんだろう。スロー濃厚のメンバーとはいえ、動ける外枠を引いた以上は素直に評価するべき。

 

消マジックサンズ

2走前の皐月賞は大外枠もあり出たなりで控えて後方から、3〜4コーナー途中で外に出して仕掛ける競馬をして差を詰め6着。展開自体は向いていたが、割と外を回ったのでもう少し仕掛けのタイミングが遅ければまだ差を詰められそうだった。前走のNHKマイルCはかなりのハイペースの中を出たなりで馬群とやや離れた後方で運び、直線も内を突いてロスなく走って追い込み力は出し切っていた。

NHKマイル組での比較で言うと勝ち馬以外で一番強い競馬をしていたランスオブカオスが先週のスワンSで3着。悪くない競馬はしていたが、やはり3歳マイル路線のレベルは高いとは言えないだろう。スワンSよりも明らかにメンバーが揃った今回人気になるなら買いたくない。

 

【他有力馬見解】

ソウルラッシュ

2走前のドバイターフは中団でロマンチックウォリアーをマンマークする競馬ができて最後は抜け出したところをゴール前で差し切り。少なくとも芝中距離では世界最強馬だろう相手に勝利したのは素直に評価しないといけない。前走の安田記念はやや出して行ったが中団後ろの外追走で、スムーズに直線には向けたが少し追い出しが早かったか最後はガイアフォースに差し返された。

今回は軽度とはいえ骨折明けなうえ、上位層の中ではトップスピード能力は高くないので、前哨戦でペースが上がりにくい東京の富士Sは条件としてはあまり良くない。59キロでもあり凡走の可能性も割とありそうだが、マジックサンズが買いたくない以上極端に嫌う必要性は感じない。

 

ウォーターリヒト

3走前の東京新聞杯は出遅れて後方追走になったが、直線まで脚を溜めて外に持ち出すと最後はいい脚で追い込んで差し切り。うまく直線追い風に乗れた分もあったとはいえ、展開が向いたわけではなく最後まで脚色も良かったので評価できる。2走前の安田記念はいつも通り出遅れて後方になり、直線じりじりと自分の脚は使ったが9着。ある程度タイムトライアルの要素も求められるG1だとスタートを改善する必要性を感じる内容。

どうしても出遅れて後方になるので、前走のように展開が向かないと格下相手のレースでも厳しい。今回は相手強化でスロー濃厚の上、内枠を引いたと考えるとあまり強気にはなれない印象。

 

【買い目】

単勝◎　馬連or枠連BOX　馬単・ワイド◎→〇▲

◆消印について
　単勝オッズ10倍以下になる見込みで、期待値が低いと判断した馬となります。
　※買い目構成の便宜上、消馬にも印が入る場合があります。

・2023年〜2024年5月までの消印成績
　[ 246 - 239 - 226 - 1509 ]
　勝率　11%
　複率　32%
　単回　57%
　複回　61%