展望：外枠先行有利

◎13.トウカイエルデ
初ダートの4走前はL2を12.0-12.3の余力ラップでまとめて逃げ切り勝ち。力はあるはずですが……。陣営は「うまくいかないことが続いたので、出直した。力をつけている段階だが、ここ2走のようなことはないと思う」と前向きです。
11月2日の京都8Rは本馬を本命にしてウマい馬券の自信ありを入稿しましたが、降雨の影響で無念の中止に。
この時、陣営は「勝った時のようにリズムに乗せて走らせた方がいいのかなと思う。気難しいところがあるが、調教通りに走れれば」と述べていました。
勝った時は促してハナを奪ったので、どうも前走は逃げたかったようですが、最内枠であまりスタートが良くなく、砂を被って行きっぷりが悪化してしまいました。
2.3走前はサッパリでしたが、共に3番人気に推されていただけに、未勝利戦の勝利は評価されているはずです。
今回の外枠はプラス。この馬の外枠にも先行タイプが入っているのは嫌ですが、完全に見限られた今回、穴で狙う価値は十分。立て直したことで、自分の力を出せれば。

○16.メティエダール
前走は3F通過34.4秒のハイペース。3.4角でかなり外目を回されましたが、しぶとく伸びてアタマ・ハナの3着。勝ったルディックは2勝クラスでも即2着。2着カルパも1勝クラス卒業間近。
前々走はL2が12.4-12.2の加速＆余力ラップ。3F通過35.4秒の緩いペースを先行して、一旦は抜け出しましたが、勝ち馬の決め手に屈して。こちらも持続ラップくらいでは走れています。
相手本線が妥当で。

▲9.クアトロジャック
園田1400ｍで1.29.8。このコースで1分29秒台で走れれば1勝クラスで通用すると何度か書いています。その通り、前々走以外は崩れずに走れています。
前々走は出がイマイチで、押して好位へ。本来の行きっぷりでないから休ませたという話。
立て直した前走は大外枠から好発を切り、2番手へ。本来、差し馬の態勢レスポンスがスタートを決めてすぐ外に付けてきたのは不運。並走してしぶとく粘っていましたが、少し決め手の差が出てしまったか。
3走前は3F通過34.4秒のハイペースで逃げて2着。3着に0.4秒差を付けており、力上位で。

△2.グリーズマン
去勢明け。
前走は芝。やや出負けしましたが、リカバリーする脚はあったように映りました。3F通過33.8秒の超ハイペースではリカバリーできなかったのも仕方ありません。外に持ち出して差を詰めてはいます。
前々走は逃げてよく粘ってはいますが、勝ち時計が速すぎたか。
4.5走前はリネアグローリアに先着。
去勢してからしばらくはホルモンバランスが整うまで時間が掛かると言いますが、本馬は休み前から力をきちんと出せているのでさほど嫌う必要はないでしょう。

他の人気想定馬。
1.リネアグローリア：
前走の8番人気は見くびられすぎだったように思います。前走はタフなダートで、3F通過34.8秒でもL2は13.0-13.2と前が失速してくれました。五分に出て馬なりで中団へ。内をロスなく回り、抜け出しましたが、勝ち馬の決め手に屈しました。前走インで立ち回れているので、今回の最内枠はさほど不利にならなそうですが、前が止まってくれたからこその2着で。差し馬が3着までを独占しました。グリーズマンに2度先着されている点も相対的に割り引きで。
4.ディスタントスカイ：
喉の手術明け。ここ2戦はちょっと負け過ぎ。前々走はハイレベル戦ではありましたが、1.9秒差では評価できず。3走前は3F通過35.2秒で、前が残ったレース。展開自体は恵まれています。坂路で49.7秒を出していますが元々、49.0秒が自己ベスト（前走時）。元々、追い切りは動くタイプなので、当てになるかどうか。静観。喉の手術明けで上位人気では買いたくなくて。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。