近年のチューリップ賞は以前と異なりトップクラスが出て来なくなっているため、全体にレベルが下がっている。かつては阪神ＪＦ上位組の大半がココに駒を進めて、

「ひと叩きして桜花賞」

がセオリーだったが、それも今は昔。力のある馬ほど直行を選ぶようになってきている。その中で阪神ＪＦ上位組（５着以内）の馬が出てくれば、だいたいココは走るというレース。手薄になっている分、実績馬が出てくれば崩れない。

【本命馬】◎ビップデイジー

本命はビップデイジー。

前走は勝ち馬に迫る２着。過去５年で前走阪神ＪＦ掲示板内組は８頭出走し、２頭しか崩れておらず、その２頭は同組が他に２頭以上いたケースだった。今年は本馬だけが該当。まず普通に考えれば力上位。

内容を見てもデビュー以来いずれも確実な末脚で伸びて来ており、大物感はないが、小柄で操縦性が高く安定感は一枚上。相手関係もかなり手薄な上に頭数も手ごろ。もともと外回りの1600ｍは開幕週でもそこそこ差しが利く舞台で、勝ち切るかと言われると不安もあるが、３着までという意味では一番確率が高い軸馬だろう。

～対抗以下＆穴馬～

対抗にはフェアリーライクを抜擢。

ゴールドアクター産駒らしい自在性があり、操縦性の高さが武器。前走を見ても馬群を捌くことを苦にするタイプではなく、急坂コースへの距離短縮も良さそうだ。内枠も歓迎。

３番手にウォーターガーベラ。

シンザン記念では上手く潜り込んで外枠勢としては唯一上位に突っ込んだ。溜めた方が良いので武豊騎手とは手が合うはずなので、上手く脚を溜められれば怖い。理想は内枠だったが、今年の相手なら面白そう。

次点でルージュソリテール。初戦は完勝。外枠で揉まれずスッと先行できれば怖い。本格化は先だと思うが、素質は高い。

ナムラクララは距離延長のマイル戦がカギだが、今の馬場なら持たせることは可能。内枠も歓迎。

ココまでが好勝負圏内。

マイエレメントは外枠が不安なのと、新潟の新馬戦はかなり条件も向いた印象だった。人気ほどの信頼はできないか。