◎ダノンデサイル

［適性］B↑
［能力］B↑↑
［レース内容］B

…菊花賞は度外視が可能、ダービー馬ダノンデサイルが巻き返す。


［前走］菊花賞　６着
　序盤は前目で運んでいたが、徐々にポジションが悪化。
勝負どころでは前を走るエコロヴァルツがバテてきて動くに動けず。
直線は伸びてきたものの、大勢の決した後だった。
７着には７馬身の差。

⇒ 全く流れに乗れなかったし、ぶっつけ本番ローテの長距離戦は厳しかった。

↓菊花賞 ４番（黒帽）



［２走前］日本ダービー　１着
　好位のインから早めに抜け出し、無敗の皐月賞馬ジャスティンミラノを抑えて２馬身差の完勝。

⇒ 前半スローだった分勝ちタイムは遅かったが、残り千mからの全体タイムは『56.8秒』。
後半からのタイムは優秀だった。

↓日本ダービー ５番（赤帽）



［３走前］京成杯　１着
　中団前目から運び、早めに動いて最後はグイッと加速した。

［近３走の評価］
　B→ B↑↑→ B

………………………………
■今回は先行策
………………………………

菊花賞は道中でゴチャついて後方まで下がり、全く流れに乗れず消化不良に終わった。

横山典騎手としては同じ轍を踏まないよう『前々』で運ぶ意識が強くなるはず。

今回は逃げ馬不在でスローになりそうな組み合わせなので、
内枠からロスなく先行できれば、かなり有利に運べる。

（小回りの中山コースなので、スローからのロングスパート戦が濃厚。
強かったダービーのように息の長い末脚をいかせる）


ムチっとした筋肉質の体型、母父がマイラーという血統から、3000m→2500mへの距離短縮はプラス材料。

内枠、スロー先行（見込み）、距離短縮と好走のお膳立ては整った。

思惑通りの先行策さえ叶えば勝つチャンスがある。

［新・馬券師指数：１８（及第点）］
【自信度 B】



○ローシャムパーク

…ブリダーズCターフ（２着）は、最後方待機→３角から手応えよくマクり気味に進出。

直線では先に抜け出していた勝ち馬に１頭猛然と迫ってクビ差まで追い詰めた。

４角で内を回った勝ち馬に対し、本馬は４頭分の大外回る形、しかも早仕掛け。
勝ちに等しい２着だった。

優勝したレベルスロマンスは当時G１で６勝をあげていた猛者で、同馬をしのぐ走りをみせた前走の価値は高い。

スローの瞬発戦だと分が悪いが、中山芝2500mなら持ち前の持久力と機動力をいかせる。



▲スタニングローズ

…エリザベス女王杯（１着）は、４角手前から早めに動いて直線前半で３馬身のリード。
その後も後続を寄せ付けず危なげなく押し切った。

たしかに低調なメンバーではあったが、２着のラヴェルは次走のチャレンジカップを優勝。
４着のシンリョクカは前走で新潟記念を優勝していた。

G２ぐらいのレベルにはあったと思うし、そこで２馬身差の完勝なら悪くない。

もとは秋華賞でナミュールやスターズオンアースを破って優勝した実績馬。
前走に引き続き調教の動きは目立っており、復調した今なら牡馬相手に通用してもおかしくない。



△△ベラジオオペラ

…天皇賞秋（６着）は、「暑さに弱く立ち上げに苦労した」、「いい頃に比べると覇気が物足りない」、
「５０%も無かった状態」と陣営は弱気なコメントに終始。
仕上がり途上だった。

今回、調教は動いており、叩いての大幅な上積みが見込める。



△アーバンシック

…菊花賞（１着）は、外枠から課題の折り合いを克服して２馬身半差の完勝。
ルメール騎手がヘデントールやアドマイヤテラではなく、本馬を選んだのも頷ける。

菊花賞優勝馬は有馬記念と相性がよく、軌道に乗った今なら古馬相手に通用していい。
（１週前追い切りが掛かってイマイチだった分、この評価に）



△ジャスティンパレス

…ジャパンカップ（５着）は、スローの内枠でゴチャついて仕掛けが遅れ、その間に前との差が開いて劣勢に。
あまり瞬発力はないので、仕掛け遅れが痛かった。

決め手はないが堅実。
少し噛み合えば馬券内に入る実力があるのは確か。


△シャフリヤール

…陣営が「ハナへ行く」宣言。
スローになりそうなここは逃げ残りも。


【有馬記念の印】
◎ 1ダノンデサイル
○ 6ローシャムパーク
▲ 13スタニングローズ
△△ 5ベラジオオペラ
△ 3アーバンシック
△ 11ジャスティンパレス
△ 16シャフリヤール


追伸：
ドウデュースが右前脚ハ行のため有馬記念を取り消し。
まさに寝耳に水、残念で仕方ありません。

覚醒したドウデュースが引退レースでどのような走りをみせるのか。
この内枠から武豊騎手はどのように乗るのか。
楽しみにしていたのですが、今ではその結末を知る由もありません。

ただ、レース前に異常が発覚したことで、レース中に故障等、最悪の事態は避けることができました。
種牡馬となるドウデュースの産駒に期待します。
（ちなみに、出走していた場合は○予定でした）