◎ヴォイッジバブルは「ディープフィールド×ラーイ」という組み合わせの豪州産馬。香港でデビューし、ドバイターフ（Ｇ１）と安田記念（Ｇ１）を除いて５着以内を外したことがない。内弁慶ではあるが、香港で競馬をするかぎり何の問題もない。父ディープフィールドはオーストラリアの種牡馬で、２０２２−２３年に自己最高位の９位となっている。香港では３年連続チャンピオンサイアー（香港では馬産が行われていない）なので、香港の馬場に最適化した能力を伝えている。ヴォイッジバブルの他に、レシステンシアを破って２０２１年の香港スプリント（Ｇ１・芝１２００ｍ）を制覇したスカイフィールドを出している。ヴォイッジバブルは、前走のジョッキークラブマイル（Ｇ２・芝１６００ｍ）を１分３２秒８２の好時計で快勝。香港競馬はゲートが開いた瞬間にタイム計測が始まるので、５ｍの助走距離がある日本と比較すると、タイムが１〜１．５秒ほど遅くなると言われる。したがって、日本式のタイムに換算すると１分３１秒台半ば、ということになる。この高速決着に対応できる馬は限られる。