連覇が懸かるレモンポップは今回がラストラン。この馬の評価が最大の焦点だ。昨年は南部杯を大差勝ち。チャンピオンズCは大外枠で初の1800mを克服して逃げ切った。ただ、競走馬としてピークだった昨年からはやはり割引が必要だろう。本質的に1800mは長く、先行馬ぞろいの展開もきつい。
　昨年2着のウィルソンテソーロは充実一途。今年は逆転可能だ。昨年は出遅れたが追い込んで0秒2差。3F36秒6はメンバー最速の末脚でレモンポップより0秒7速かった。東京大賞典2着は一転して逃げてウシュバテソーロと0秒1差2着。距離不足のフェブラリーSこそ8着に敗れたが、ドバイワールドCは4着に健闘した。帝王賞2着、コリアC2着後、JBCクラシックは早め先頭から圧勝でGI初制覇。着実に力を付けて1800m以上なら安定感抜群だ。スタートを決めれば流れに乗れる。先行勢を見ながら末脚勝負。レモンポップが昨年ほどの状態でなけば今年は差し切れる。
　レモンポップは国内で無敵を続けてきたが、南部杯の内容を見ても昨年ほどの強さは感じられない。内枠で他馬のマークもきつくなる。力は認めても今回は2番手の評価だ。サンライズジパングはハイレベルの3歳でみやこSは外を回って好時計勝ち。長くいい脚を使う持ち味が生きる展開になりそうだ。ガイアフォースは追い切りが絶好。ダート適性もあり大外枠でもある程度の位置に付ければ好勝負になる。ペプチドナイルも南部杯2着が好内容で充実一途だ。完全復活クラウンプライドは展開が鍵だが先行すればしぶとい。堅実ハギノアレグリアス、復調ミックファイアも圏内だ。馬券はウィルソンテソーロから馬連・3連複を買う。