先週のアルゼンチン共和国杯は１着ハヤヤッコ（吉田豊騎手49歳）・２着クロミナンス（戸崎騎手44歳）・３着タイセイフェリーク（大野騎手38歳）・４着アドマイヤハレー（田辺騎手40歳）という“関東のベテラン騎手”による上位独占という決着でしたが、近年でも東京芝の中長距離重賞レースでは関東の大ベテラン(キャリア21年以上)だけが単複回収率100%を超えていました。
それとは逆に関東のベテラン騎手が結果を残しづらい（≒若手騎手が結果を残しやすい）レース条件というのも多々あり、その最たるはこの２歳重賞レースです。
先週のファンタジーS（団野騎手６年目→富田騎手８年目→西村騎手７年目）が典型ですが、２歳戦など若駒のレースでは将来を見据えて教育的な騎乗や戦法をとる騎手（特に逃げはNGで乗る騎手）よりも、目先重視の騎乗や戦法をとる騎手（逃げてもOKで乗る騎手）の方が手っ取り早く成果が得られるものです。
基本的には競馬を知り過ぎているベテラン騎手ほど前者の考え方で乗るのに対して、怖いもの知らずの若手騎手ほど後者の考え方で乗る傾向が言えます。
実際に近年の２歳重賞レースにおいて、基準となる回収率80%を唯一超えて最も好成績を挙げているのは若手騎手となっています。
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またそれは厩舎についても似た様なことが言えます。

今回のデイリー杯２歳Ｓでも若手騎手と若手厩舎のコンビのランフォーヴァウを本命馬とします。
鞍上の関西若手騎手(9年目)の坂井騎手は先々週のアルテミスSでミストレスで7番人気2着と穴をあけていましたが、２歳重賞レースでは過去通算でも単複回収率100%をゆうに超えている買える騎手の一人です。
馬も出走馬中で唯一の前走Ｈレベルレース勝利馬という点でも、人も馬もこの２歳重賞のデイリー杯２歳Ｓでこそチャンスが見込めます。