◎ヘデントール

ジャスティンミラノと0.3秒差だった新馬戦や、後に重賞で好走したヤマニンアドホックを楽々とねじ伏せた1勝クラスのように、春の段階から高いポテンシャルを感じさせる走りをしていたが、それがより顕著に現れたのが3勝クラスの前走。スローペースだったとはいえ後半1000mを57秒台前半でかつ加速ラップで走破し、2着馬に3馬身半差をつけたのはまさに圧巻の一言で、能力は世代限定GIなら十分勝ち負けできるレベルとみて良いはず。また、3000mも血統面やレース内容からはプラスに働く可能性が高そうで、初の関西への遠征をこなせれば引き続き好勝負になっていい。

○ダノンデサイル

前走の日本ダービーは先行有利の流れだったとはいえ、後半1000mを56秒台で走破し、2着のジャスティンミラノに2馬身差をつけたのはまさに完勝と言って良く、能力は世代でもトップレベルであることは明白。今回は初の3000mへの対応が課題となるが、内枠を生かしてロスなくスムーズに運べれば十分こなせるはずで、ここも勝ち負けを期待。

▲アドマイヤテラ

3走前の京都新聞杯は内有利の展開だったなかで、終始大外を回るロスがありながらも勝ち馬と0.5秒差の4着に来ているように、春の段階から重賞でも通用するだけの能力は示していた馬。前走の茶臼山高原特別も馬場を考えれば上々のタイムで勝ち上がり、後半1000mを57秒台で走破したレース内容も評価できるもので、夏を越えて確かな成長も感じられた。今回はGIのメンバーが相手となるので、更にパフォーマンスを上げる必要はあるが、血統面やレースぶりから3000mでより良さが生きる可能性が高そうなので、ここは一発あってもおかしくない。