レース質と狙い方

高速馬場＆外枠先行馬の主張でペースは引き締まり高速決着を想定。例年差し追い込みが決まりやすいレースだが、あまり後方からだと届かない可能性あり。スピード決着に対応可能な馬を狙いたい。

◎　10ボンドガール

スピードが長所の高速馬場巧者。前走は延長外枠で向かない条件と考えていたが、高速馬場なら中山2000mも熟せると分かったのは収穫。内容的にも道中インに入れる好判断も、直線追い出しを待たされた分の着差。加速がミアネーロよりもワンテンポ遅く、加速地点は残り１Fを切った辺りだったが、その位置から上り最速タイの33.0秒を出した内容は相当強い。

今回は高速京都に替わるが、中山以上にスピードを活かせる条件替わりは良く、ペースが流れてくれるのも気性を考えればプラスに働く。

なお、最終追い切りの内容がイマイチという話題はあるが、大雨による坂路不良馬場の影響が大きかったと考えている。調教内容や初の関西輸送など不安要素こそあるが、適性面の評価から初志貫徹。この馬から勝負したい。

〇　5チェルヴィニア

2歳時からぶっつけ本番になった桜花賞では、自身初のペースアップを先行したことに加え、大外枠から終始外を回される形で度外視可能。

次走延長したオークスでは、追走ペースダウン戦で脚を溜められたこともあり桜花賞から一変、外差しの形で完勝した。桜花賞馬を破っての勝利に加え、3着馬に0.4秒付ける快勝っぷりを考えれば、実力は素直に評価すべきだろう。

今回課題になるのは内枠替わり。あまり器用なタイプではなく、馬群で極端に揉まれた経験もないので、レース運びや直線詰まるリスクは頭に入れておきたいが、能力や鞍上の技術面を考えれば馬券内は外さないと考える。

適性チャート