◎11シックスペンス
〇14エルトンバローズ
▲9ローシャムパーク
≪買い目:単勝◎1900、複勝◎2800、馬連◎〇300、ワイド◎〇800、三連複◎〇▲200≫
[見解]
3歳馬vs古馬という構図となる3歳上の重賞レースを予想する上で重要なソースとなるのが、それ以前に古馬との対戦経験がほぼ無い3歳馬の世代レベルです。
言わずもがな、その世代レベルが高ければ3歳上の重賞レースでも3歳馬にチャンスがあるという見方ができますし、逆に低ければ3歳馬にはチャンスが乏しいという見方ができます。
特にこの毎日王冠は3歳世代限定戦のトップ路線を歩んできた馬(主に前走ダービー組)が、おおよそ初めて一線級の古馬と激突するレースとなっていますので、その優劣判断は馬券結果を左右する重要なポイントとなります。
その世代レベルを見極める術としては、過去年との各種対戦成績データの比較と、ノーザンファーム勢の活躍度合いから測ることができます。
まず前者について、主に3歳春までの重賞OP競走で一定以上の結果を残した馬が出走する6〜9月までに行われた3歳上の芝3勝クラスレースでの3歳馬の成績(好走頭数)を過去年と今年で比較してみると、近3年の3歳馬は平均5頭好走しているところが今年は大挙11頭好走という例年に無いほどの活躍を見せているだけに、現3歳世代はレベルが高いという見方ができます。
そして後者の日本競馬を牽引するノーザンファーム勢の活躍度合いについては、春のクラシックでノーザンファーム系馬が順当に活躍している世代はハイレベルの可能性が高く、そうではない世代はあまりレベルが高くない傾向があります。今年は最高峰の舞台であるダービーにおいて出走馬の過半数がノーザンファーム系馬であり、さらには上位入線馬5頭中4頭が同系馬だっただけに、上位8頭中7頭までを同系馬が占めた21年ほどではなくとも十分高いレベルにあるものと見なすことができます。
先月に行われた3歳限定重賞競走においても、同世代内で結果を残してきた春の実績馬が軒並み上位入線を果たして、古馬相手に頭角を現してきた夏の上がり馬が及ばないというレースばかりだったことは、現3歳世代の既存勢力のレベルの高さ表れと言えます。
よって、今週の毎日王冠でもレベルが高い3歳馬を重視という戦略が有効となるはずで、そのシックスペンスを本命馬とします。
同馬を管理する国枝厩舎はウッドコースでの追い切りが通常の調教パターンであり勝負できる時の調教パターンとしています。ただし、シックスペンスは春シーズンは体質面の弱さもあってか坂路の割合が大きい調教過程となっており、それでも重賞勝利など一定の結果を残した辺りは馬の非凡な素質が窺えます。それが今回は3週前追い切りから最終追い切りまで全てウッドコース追い切りを消化してきたというのはかなりの強調材料と言えますので、春当時以上のパフォーマンス発揮が期待できるはずです。
対抗はこちらも厩舎の勝負調教が推奨根拠となるエルトンバローズ
まずは4走前中山記念凡走後の次走チェック見解を参照↓
『杉山厩舎は1週前に猛時計を計時するのが勝負調教であり、重賞で好走率が高いパターンです。
例えば先月根岸SとシルクロードSを同日重賞制覇したことがありましたが、あの2頭も1週前に坂路で49秒に近いかなり速い時計を出していました。
エルトンバローズもこれまでは1週前に速い追い切りを消化することでパフォーマンスを上げてきたという近況でしたが、今回は過去最も遅い調教時計だった辺りに死角があったはずです。
1週前調教で速い時計を出してきたタイミングで改めての期待。』
・・・
先週スプリンターズSを制したルガルもそうでしたが、この厩舎の馬が重賞で激走する際にはたいてい1週前に猛時計を出しています。
エルトンバローズも2走前安田記念でも海外遠征帰りで東京競馬場に入厩していたことで本来の攻め過程が踏めなかったのと、苦手とする左回りだった分での8着止まりでしたが、昨秋振りに勝負調教パターンに該当して得意右回り替わりの前走は本領発揮の斤量59キロでの3着でした。
今回は左回り替わりは多少割引ですが、1週前には中京記念と同等の好時計(厩舎の勝負調教パターン)を出していますので好走圏内にいる一頭と見ます。
3番手はルメール騎手騎乗ではないというのが大分ネックですが能力最上位のローシャムパークを押さえます。