改修後の京都ダート1800ｍは外枠有利な傾向が続いていましたが、前開催は内枠有利に変化していました。路盤が安定するのには2.3年掛かるらしく、少しずつ安定して内枠有利に戻ったのではないかと推測しています。
道悪で高速ダートになることも内有利になる要因なので、内枠先行馬を狙います。

◎2.バガリーロータス
前走は3F通過が36.5秒、1000ｍ通過62.4秒で、中山ダート1800ｍとしては少し速くなりました。果敢にハナを奪ったものの、失速。ただ、このレースはハイレベルだったので本馬の1.54.4はそこまで悪い数字ではありません。
前々走は不良の小倉ダート1700ｍ。あっさりとハナを奪い、1000ｍ通過は60.0秒。特別楽なペースではありませんでしたが、L2を12.5-12.1の加速＆余力ラップでまとめて逃げ切りました。なお、3着グーヴェルナイユは1勝クラスを突破しており、相手も強力でした。
3走前は不良馬場の京都ダート1800ｍ。同型多数でハナ争いが熾烈になり、1000ｍ通過は60.9秒。これは少し速すぎました。ゴール数十メートルまで先頭で、残り数十メートルで一気に4着に転落しましたが、ペースを考えればよく走っています。
陣営が「できれば脚抜きのいい馬場で走らせてあげたい」と述べている通り、道悪巧者。金曜夜現在で京都ダートは重馬場と、天気も味方してくれました。
また、今回は同型のスマートカリスが大外枠＆「ベストは小回りの1700メートル。久々でもあるし、どこまで動けるか」と弱気。トーアライデンにしても11番枠と外を引いたので、バガリーロータスがすんなりハナを奪えるはず。
道悪も味方に逃げ残ると見て。

○6.マルチャレアル
前走は3F通過35.8秒、1000ｍ通過61.1秒のハイペースを先行。1.3着に差し馬が来た通り差し馬有利の流れでしたが、一旦完全に抜け出してのハナ差2着は力を示しました。
前々走・ユニコーンSは押していけば先行できそうなくらいスタートが良かったのですが、行く他馬が多く中団からに。鞍上は「もう少し位置を取りたかった」という話。止まり方を見ても1900ｍは少し長かった可能性も。超豪華メンバーが相手だったので、気にすることはありません。
3走前は自らマクってL5に11.9秒という速いラップを刻みました。差し馬向きの流れにした中で、押し切ったのは力があります。勝ち時計の1.52.7も2勝クラス突破水準。この時と同じ京都ダート1800ｍなら崩れないでしょう。

他。
☆8.リミットバスター：近親にダート馬多数。父ハーツクライもダートをこなせるタイプの種牡馬。510キロを超える雄大な馬格を持っており、先行力も高い馬。押さえる手もありますが、マルチャレアルを相手に選んだ以上、2頭に流しては配当を確保しにくく、三連系の押さえまでとします。
4.ワンダフルトゥデイ：前走は外を回しましたが、この開催の中京ダートは外が不利ではなく、スムーズに回ってきたように思います。それで強力3歳2騎に遅れを取る4着。先行力がさほど高い訳でもなく、また、陣営が「時計を要した方がいいタイプ。当日の馬場状態は気になる」と述べているのは大きな減点材料。スピード決着に対応できないと見て。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。