馬番 馬名 指数
1 ヤマニンサルバム 830
2 ホウオウビスケッツ 837
3 ニシノスーベニア 824
4 カラテ 801
5 エアファンディタ 825
6 シルトホルン 816
7 ダノンエアズロック 768
8 トップナイフ 793
9 ローシャムパーク 846
10 マテンロウスカイ 828
11 シックスペンス 842
12 ヨーホーレイク 833
13 オフトレイル 799
14 エルトンバローズ 831
※指数最高値との差が50以内の馬の中から買い目を決めています。
◎9:ローシャムパーク(指数846)
これまで戦ってきた相手を考えると、ここはいかにもメンバーに恵まれており、昨秋以来の重賞3勝目が濃厚だ。
元々体質が弱く、条件クラス卒業に時間を要したが、順調にレースを使えるようになったことで、昨年あたりから高い能力を発揮できるようになった。
昨春に3勝クラス戦を勝ち上がると、続く函館記念で重賞初制覇。
その後のオールカマーは、強い相手を差し切って着差以上の完勝。
先団を見ながら、好位直後で自分の競馬に徹すると、内で逃げ粘るタイトルホルダーを外から捩じ伏せて、1馬身1/4差をつける完勝だった。
ルメール騎手のコメントからも評価の高さが伺え、「レース毎に強くなっている。」、「タイトルホルダーを負かして、G1レベルの馬だ。」と、この時点でG1でも好勝負できる手応えを感じていたようだ。
3走前の香港カップは、出遅れが響いて0秒7差の8着。
3か月半ぶりだった2走前の大阪杯は、惜敗のクビ差2着。
発馬は決めたが、序盤はリズム重視で後方から。
それでも力み気味だった上にペースが遅く、向正面に入ると果敢に動いて3番手に押し上げる。
展開を考えると勝つ為にはこれしかなかったが、前でスムーズだった勝ち馬を交わすには至らなかった。
そして前走の宝塚記念は、馬場にも泣いて0秒9差の5着。
大阪杯に続いてメンコ着用だったが、序盤は後方4番手で掛かり気味。
向正面から外で位置を上げて、一旦先団へ取りつくが、4角を回って劣勢。
離された5着争いで先んじるのがやっとだった。
それ以来3か月半ぶりの実戦だが、順調に調整されており、仕上がりは上々だ。
1週前追い切りは、美浦ウッドコースで古馬3勝馬との併せ馬。
馬なりの相手に対して、0秒8の追走から馬なりで0秒1先着した。
6F80秒3、5F65秒4、ラスト1Fは11秒4と、休み明けとしては時計、動きともに申し分ない。
東京コースは(2.1.0.0)と得意にしており、切れない代わりにいい脚を長く使えるタイプで、血統からも道悪は苦にしない。
タレント揃いの「最強5歳世代」の中では一歩引いた立ち位置だが、それでもこのメンバーに入れば大将格。
そして何より、他馬と同斤量の57キロで出走できる点はいかにも有利。
悲願のG1獲りへ向けて、順当に好発進を決める。
○11:シックスペンス(指数842)
無傷の3連勝でスプリングSを制覇した素質馬に、ルメール騎手騎乗となれば、重い印を打たざるを得ないだろう。
そのスプリングSでは、好位から突き抜けて3馬身半差の圧勝。
好スタートから先行3番手につけて、スローペースでもピタリと折り合える操縦性が素晴らしかった。
4角手前からジワッと進出すると直線は自然にピッチが上がり、残り1ハロンからは一気に抜け出してしまった。
スローペースの瞬発力勝負になったとはいえ、今までにない強さだった。
この勝ちっぷりが評価されて、3番人気に推された前走のダービーだったが、終い伸び切れず1秒0の9着。
好スタートから好位5番手で運んだが、いつになく行きたがってしまった。
道中は何とか収めたが、その分4角で息を入れる必要があり、前と離される。
直線は外から伸びかけたが、折り合いを欠いた分、残り1ハロンでバタッと止まってしまった。
ここは4か月半ぶりの実戦だが、入念に乗り込まれており、好仕上がりだ。
1週前追い切りは、美浦ウッドコースでの単走追い。
馬なりで、5F66秒8、ラスト1Fは11秒4と、好時計をマークしており、久々でも状態は良さそうだ。
操縦性が良く、キャリアの浅さを感じさせない走り。
前走内容から距離短縮は歓迎で、強かったスプリングSと同じ1800mなら変わり身が期待できる。
▲2:ホウオウビスケッツ(指数837)
重賞勝ちの勢いに乗って、格上相手に真っ向勝負を挑む。
スプリングS0秒2差2着、ダービーで0秒2差6着、東京新聞杯では0秒2差3着と、早くから重賞でも通用の力を示していた。
前走の巴賞でオープン初勝利。
五分のスタートから勢いがついてハナへ。
行きっぷりが良かったが、うまく落ち着かせてレース中盤でペースダウン。
残り800mからひとつギアを上げて11秒台のラップを刻む。
直線入り口でも後続に対してリードがあり、そのまま最後まで脚を使って押し切った。
マイペースで運べたとは言え、2着馬に2馬身差をつける完勝だった。
そして前走の函館記念で重賞初制覇。
逃げ馬にハナを譲って2番手から、道中は折り合いに専念しながら、レース運びは理想的だった。
直線の入り口で先頭に躍り出ると、最後までスピードが緩まず、後続を突き放して3馬身半差の圧勝。
本格化を遂げ、今後の活躍が楽しみになる勝ちっぷりだった。
1週前追い切りは岩田康騎手が跨り、美浦ウッドコースで2歳未勝利馬との併せ馬。
一杯に追われた相手に対して、1秒0の追走から馬なりで0秒4先着した。
5F65秒7、ラスト1Fは11秒3と、久々を感じさせない動きを見せている。
前々で運べる分、開幕週の絶好馬場はプラス材料。
G2のこのメンバー相手にどれだけやれるか、楽しみのほうが大きい。