◎10.ダイヤノエース
ダイヤノエースの初戦は太め残り。追い切りも一杯追い中心で、まだ仕上がっていない様子が伺えました。
五分のスタートを切り、軽く促すと楽にハナへ。2番手の馬が執拗に絡んできたことで1000ｍ通過は62.1秒のハイペースに。鞍上は「向正面から体を寄せられて厳しい形でした」と述べていました。3角で勝ち馬に早めに並ばれる苦しい展開でしたが、何とか踏ん張り残り200ｍ過ぎまではよく粘っていました。最後に急失速して5着に脱落。L2は14.0-14.3とかなり掛かりました。
私は基本、この手のタイプは狙わないのですが、3角で2頭が後続を大きく引き離しており、セーフティリードかと思った程。もう少し楽に逃げ、もしくは先行できれば勝ち負けできると見ます。
今回、陣営は「絡まれる形で厳しかったですが、よく踏ん張っていました。３キロ減騎手起用で更に」と前向きです。3キロ減で逃げるのなら、途中から後続を突き放せて行けるのではないでしょうか。
中1週で、追い切りは騎手騎乗の一本のみですが、馬なりでした。今回、一度使った上積みも見込めて。

○2.ホウオウアーネスト
初戦は太めに映りましたが、追い切りはよく動いていて高い素質を持っていそう。
初戦はスタート後に内の馬が外に逃避してきましたが、上手く内に入ることで交わしてハナへ。1000ｍ通過67.4秒の超スローで、L2は11.1-11.3の余力ラップになりました。この速いラップに対応できず4着敗退。
父キズナで、498キロと雄大な馬格を持っています。
一度使ったことの上積みは見込めそうで。今の時期の未勝利は芝路線の馬が走りやすく、ダート路線の馬に他に魅力的な馬もいないので。

▲5.ヴェーヌドール
520キロの雄大な馬格の持ち主。
見た目の馬体はほぼ仕上がっていそうですが、今回、3本連続一杯追いで、まだ中身は上積みがありそうです。
ここ2戦出遅れ。直線は止まったというよりも速度不足のように映ります。
父はエピファネイアですが、母父First Samuraiの産駒はダートで走っています。代表産駒のシヴァージはダートで3勝クラスを勝ち上がり、芝路線でも活躍しました。
追走面が疑問ですが、ダート1800ｍなら問題はなさそう。
中京得意の坂井瑠星騎手にも期待して。

他。
9.イサナ：初ダートの前走は不良馬場。1000ｍ通過62.8秒で、L4は51.3秒。本馬の走破時計は1.54.5でした。これだけ見ると速いのですが、中京ダートは道悪になると他場よりも高速化しやすいのが特徴。同日の牝馬限定3歳以上1勝クラスの勝ち時計が1.53.4でしたが、1000ｍ通過64.3秒の超スロー。本馬は上がり3位の38.7秒で、不良馬場だと考えるとさほど価値は高くありません。おそらくハナはダイヤノエースが濃厚。前走の時計や先行力だけで人気になるのは危険と見て。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。