波乱度☆☆☆☆（5段階評価）

WIN5候補順  4.2.3.15

意外と条件戦組が通用するのがローズSである。

・前走1勝C（4-4-2-43）複勝率19%

・前走オークス（6-2-3-34）複勝率24%

G1組という母集団の強さから考えると苦戦を強いられていると言ってもいい。

前走オークスでローズSに出走するということは基本的に関西馬であり、輸送をして東京2400を走った疲れを考慮してあげなければならない。女の子にとって過酷な距離だ。僕だって2400mを全力で走ったら1週間はまともに歩けないくらい筋肉痛になる自信がある。揺るぎない自信だ。女の子なら夏の間を休養に当てたとしても疲れが抜け切っていないことは十分に考え得る。

レガレイラを管理するキムテツさんは中間のコメントで

「ひと回り大きくなって戻ってきたけど、夏場の疲労感が残っているようなところもありました」と言っているように関東馬だって疲労は大きい。

また牝馬はマイルを目指して育成されているため、距離適性外のオークスを走らされた疲労が牡馬よりも大きいのではと考えることもできる。一般的に女の子についてあまり詳しくない僕でも、「若い女の子を長い距離走らせたら疲れる」ということくらいは感覚的にわかる。ローズSは2000mと牝馬にしては長く、夏の間に中距離で頭角を現してきた馬の逆転が頻繁に起こっているのだ。

となれば穴で狙うべきは中距離で才能開花させてきた条件戦組であることは言うまでもない。

◎ 4 チェレスタ

未勝利戦ではオークス5着ランスオブクイーンを撃破、2走前2着時の勝ち馬オールセインツは古馬2勝C突破。前走はやや出遅れながら同日古馬3勝Cと0.1差の時計で走破と戦績はキラリと光るものがある。

前走後は中7週でNFしがらき短期放牧挟み英気を養った。1週前に好追い切りを消化しており状態は万全の様子。日曜中京は雨予報で例年よりもタフな持久戦の可能性も出てきたこともこの仔には追い風。2200mでも牡馬相手に好走しているスタミナを内包しており、ちょっとやそっとではバテない。「チェレスタ」とは鍵盤楽器の一種。雨の尾張に秋を告げる音色を響かせてくれ。