◎9.デンティベス
デンティベスは新馬戦のL4が45.9秒、L2が10.9-11.7の余力ラップ戦で0.1秒差の2着に食い込みました。東京芝1800ｍでL4が45.9秒ならレベルの高さに間違いはありません。
勝ったヴェロキラプトルは故障してしまいましたが、野路菊賞を制覇。
3着ポッドテオはすでに2勝を挙げています。
4着ミラキュラスドラマ、5着ロジルーラーも勝ち上がっており、7着にはクイーンC3着のルージュスエルテの名前があります。
2戦目はよく分からない敗退ですが、L2が11.3-12.2と減速幅が大きく、差し馬台頭の流れだったので、先行しての敗退は見直せるはずです。
3.4戦目は2000ｍを使いましたが、手応えの割に伸びず、どうも2000ｍは少し長いのではないかと感じています。今回の1800ｍは丁度、良さそうで。
前走に関してはダートなので度外視。
追い切りの本数が少ないのは気がかりですが、いつも少ないので牧場で乗り込んではいるのでしょう。
今回が未勝利のラストチャンス。
ここは相手が他の未勝利よりも手薄で、勝機は十分にあるはずです。ブリンカー着用馬が3頭いて、ハイペースになりやすい未勝利ラストウィークの傾向通り、ペースが流れそう。ハイペースに巻き込まれず、マイペースで運べれば。

○12.ハートライト
新馬戦は出遅れ。L2が11.3-11.2の加速＆余力ラップ戦で、本馬は上がり33.8秒で5着に食い込みました。L5が58.6秒で、L4が46.2秒とともに速い水準だったので評価して良い一戦でしょう。上位馬は勝ち切れていない馬が目立ちますが、6.7着馬が芝で勝ち上がっています。
前走は新潟内回り2000ｍ。5F通過59.9秒のハイペースで、直線は一旦は内から抜け出したものの、速い流れを先行したことと、早めに抜け出しすぎたことで終いに甘くなりました。
前々走はスローペースで、L2が11.8-11.6の加速ラップに。行った行ったの競馬で、あまり力差の出るレースになりませんでした。
3走前は距離が敗因か。4走前はL2が10.9-11.3の余力ラップ戦。勝ち馬は3連勝しているピースワンデュックで、これは強すぎたにしても、2着とはタイム差なしでした。
力上位で、外枠もプラス。戸崎圭太騎手なら上手く乗ってくれるでしょう。

▲2.リュケイオン
3走前にハートライトに先着されていますが、当時は鞍上がオシェア騎手でした。ルメール騎手戻りでしっかり好走させてくるはず。
新馬戦は位置が後ろになりすぎたものの、上がり最速で5着。
2戦目は出遅れ。2月の東京Dコースは内前有利で、このレースはスローで完全な前残りに。こちらも後方から上がり最速で4着と力は見せています。
前走は出遅れて、途中からマクっていくかなり強気な競馬。長く脚を使わされすぎたことで失速して3着。
前々走も出遅れ。4F通過47.9秒のスローで前が残る中、ここも上がり最速で3着と力を示しています。
出遅れ癖だけが気がかりですが、未勝利戦のラストウィークは騎手が前がかりになってハイペースになりやすい傾向にあります。ルメール騎手ならペースに惑わされずに仕事をこなしてくれるはずで。

他。
1.フォティーゾ：前走は故障という訳ではなかったようですが、タイムオーバー負けに。前々走は1.59.2の好時計で走っていますが、ハイペースで時計が出やすかったのも確か。今回ブリンカー着用で位置を取ってきそうですが、前走理由不明のタイムオーバー負けでは買いにくくて。速い上がりの担保もないのも不安材料で。
3.カンデラリア：前走は2着も相手がかなりの小粒でした。また人気馬らが自滅したことにも助けられました。ラップ的には平凡で、L2は11.5-12.1。前々走はリュケイオンに先着しましたが、リュケイオンが早めにマクる強気な競馬をして自滅したもの。本馬は動かず我慢していた分、2着に浮上できました。上位人気で買う理由は少なくて。
10.アオイメルスイ：前走は5F通過60.5秒とやや速い流れを先行。4角で先頭に立つと一旦は完全に抜け出しましたが、勝ち馬の決め手に屈しました。前々走は5F通過61.5秒のスローで、前有利の流れを流れ込んだ形。前走を見る限り、ハイペース耐性は高いようなので、早め早めの競馬なら怖い存在です。ただ、すでに書いている通り、未勝利のラストウィークはハイペースになりやすく、ブリンカー着用馬が3頭出走。また、あまり速い上がりを使えるタイプではないので内回りがベターでした。次点評価。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。