波乱度☆☆（5段階評価）

WIN5候補順　10.6.4.1

2歳戦は苦手である。G1含めてあまり良い思い出がない。全くもって当たっていないというわけでもないが自分でも意識できるくらいには苦手な条件である。その理由ははっきりしており、線で競馬を見ている人間にとって1戦しか走っていない馬の特徴を掴むのは難儀である。そんなの条件はみんな同じなんだから文句言うなよ！と体育会出身の君は言うかもしれない。でも相方は2歳戦が明らかに得意だ。おそらく彼は線で見る能力が欠如している代わりにピンポイントで長所を見つけることができるのだと思う。テレビで予想を出す立場にある知り合いのタレントに「2歳戦の予想のコツは？」と聞かれた。「こっちが聞きたいよ！」と胸ぐらを掴みかけたが僕の中のイカリをなんとか沈めて「イチブトゼンブ」と答えた。B’zの曲でブザービートの主題歌である。

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もしそれが君のほんのイチブだとしても

何よりも確実にはっきり好きなところなんだ

（略）

愛し抜けるポイントがひとつありゃいいのに

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なるほど。「ここもここも好きだけど、ここは嫌いだな」とか難癖つけてはいけないのだ。1点のみを愛し抜け。それで十分なんだ。

◎ 10 プロクレイア

前走デビュー戦は出遅れてしまい、更に直線逆手前のまま。そこから上がり最速で差し切ってしまった。開幕週でインが綺麗だったことを思えば圧巻のパフォーマンスであった。当時の2着は同じサンデー、3着は金子オーナーと相手も揃っていた印象。お姉ちゃんテウメッサが桜花賞に出走していることからもサンデーはこの馬にもクラシック出走レベルの期待はしているはず。

前が止まらない馬場状態は懸念にはなるが、それでも差し切った前走の脚を繰り出せばクリアできるはずだし、雨が降って外有利になれば尚更だ。前走と同じような枠ということからも新たな経験が求められない。少なからず新しい経験を求められる他馬に比べて、同じ競馬場、同じような枠からスタートできるのはお子さんにとって計り知れない恩恵がある。能力、経験、血統、バイアスとケチのつけようがないこの馬を本命にしよう。

ああ、イチブと言ったばかりなのについ「あれもこれも」と欲張ってしまった。完璧なんてあり得ないのにね。