◎14.オールマキシマム
ワールドオールスタージョッキーズは基本的に全騎手が勝利を目指しているため、早仕掛けになりやすいという大きな特徴があります。
芝1200ｍの第１戦は3F通過33.5秒のハイペース。芝2000ｍの第２戦は5F通過59.2秒のハイペースになりました。過去のワールドオールスタージョッキーズの札幌ダート1700ｍ戦も基本的には外枠の差し馬が活躍しています。
本命は外枠の差し馬オールマキシマム。
前走はL4が48.9秒と非常に速くなった一戦。L4の48.9秒以下は今年の札幌ダート1700ｍでは3Rのみ。良馬場ではこのレースだけです。素直にハイレベル戦だったと見て良さそう。オールマキシマムは出負けして後方から。じわじわと位置を押し上げていき、最後まで伸びてはいますが、ペースが遅くなったこともあって4着まで。終いは勝ったゲットアップに劣らない脚色でした。
この馬はダート1700ｍで強く、1勝クラスも本馬が差し切ったことで加速ラップになりました。1700ｍでは4戦して1勝2着2回4着1回と堅実です。
マクっていけるタイプなので、札幌ダートは基本的に合うはずです。今回、前走よりもスローになるとは考えにくく、ペースが流れることでもう一押しが利くはずで。

○7.アレクサ
3歳春の時はあまり速い上がりを使えず、ハイペースで前がバテたところを差してくるタイプでしたが、その後、速い上がりを安定して使えるようになっています。
前走はあまりにも後ろになりすぎました。また、インをロスなく上がっていく競馬になりましたが、札幌ダートは外目を豪快にマクっていく競馬が合うので、乗り方もイマイチでした。
前々走は5F通過60.9秒の速めの流れをしっかり差してきており、今回はペースが合う可能性が高い。

▲3.スズカマジェスタ
昨年、札幌ダート1700ｍで2着が2回。未勝利勝ちも札幌で挙げています。よほど舞台が合うのでしょう。昨年は馬群をさばいて伸びてきての2着と、大外一気で2着と、それぞれ異なったレースっぷりで好走しました。
函館ダートで差し損ねたタイプは札幌ダートで買い。
前々走はアレクサと一緒に伸びてきました。アレクサとはクビ差。乗り方一つでしょうが、内枠は少し不利なので3番手評価とします。

他。
8.サムハンター：スローペースを先行して速い上がりでまとめるタイプ。速い上がりを使えるだけに道悪巧者です。7走前にメンコを外してからやたらとパフォーマンスが高くなりました。今ならハイペースを先行する形でもやっていけそうですが、それはあくまで他場での話。札幌ダート1700ｍ、しかもこのメンバーで残せるかは疑問で。
9.ビーアイオラクル：差す競馬にも回れるタイプ。前走は5F通過60.6秒のハイペース逃げで2着に粘りました。前々走は5F通過60.2秒のハイペースで、逃げ切ったシゲルショウグンに付いていった先行馬が先に垂れたレース。中団前目で我慢していたら勝手に前が垂れてきてくれたという幸運なレースでした。ハイペース耐性が高く、残す可能性もなくはないと思いますが、今回はオシェア騎手が騎乗。短期免許で来日した時は日本競馬への対応に苦しんでいました。オシェア騎手から別騎手に乗り替わった時の成績が非常に良く、強い馬を沢山飛ばしてきたのだと分かります。基本的に鞍上強化ばかりの中、本馬は鞍上弱化。切る理由として十分だと考えています。
12.ショウナンカブト：前走は「最終追い切りが抜けています。7/31にゲート練習で時計を出していますが、その前は7/18の札幌ダートでの追い切りが最後。この手のパターンは来る確率が非常に低いので無条件で消します」という理由で消しました。プラス20キロで、調整過程が悪すぎました。今回、中2週だというのに追い切り欄はゲート練習のみ！再び人気馬を消せるチャンス到来です。
13.デビットテソーロ：久しぶりのダート戦。未勝利勝ちのL4は49.8秒で、東京ダート1600ｍの余力ラップ基準に0.1秒及びませんでしたが、圧勝で抑える余裕もありました。実質的に余力ラップでの勝利。その後、1600ｍでは共に惨敗に終わっていますが、世代限定1勝特有のハイペースに巻き込まれた結果です。陣営は「スムーズに先行して頑張ってほしい」と述べており、先行してしまうと止まりそうです。ルメール騎手が差す競馬に回った時が怖い。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。