◎3.スムースベルベット
逃げ馬はポルタフォルトゥナ、オルフェスト辺り。日曜の札幌競馬場は直線の向かい風が強く、内枠先行有利に働くと見て。
スムースベルベットは前走で本命を打ちましたが、行きっぷり一息で押して2F目で好位に進出。その後はインをロスなく回ってきましたが、狙おうとしていたインが狭くなり、外に進路を切り替えました。この時、ブレーキが掛かっていたので、スムーズならポルタフォルトゥナは交わせていただろうと見ています。この前走は3F通過34.1秒と速くありませんでしたが、後半の失速幅が少なかったので評価しています。
前々走は好発を決めたものの、15番枠で、3.4角では内から5頭目のところを走らされる大きなロス。これでは負けても仕方ありません。
3走前は出遅れ。
4走前には、函館スプリントS4着のサウザンサニーとハナ差の2着に好走。
6走前は逃げて0.1秒差の2着。勝ち馬は3勝クラスで2着が2度あるエコロレジーナでした。
大きく負けた時は、外枠でロスある競馬・出遅れ・展開不利など敗因が明らかです。
今回、内枠からスムーズに先行できれば、上位に来られる力は持っています。

○8.コナブラック
1勝クラスは、タフな馬場・差し有利の展開という苦しい条件が重なりながら先行して押し切る強い内容。1.09.0も当時の馬場を考えれば速い。
前走は「疲れがあったのかもしれません」という話。スタートも微妙で位置を悪くしてしまい、更に外目を上がっていくロスの多い競馬に。度外視でも。
前々走は3F通過33.9秒でやや速め。差し馬2騎の33秒台の高速上がりに屈しましたが、先行馬最先着の3着なら上々の結果です。相手も強力でした。
3走前は1400ｍで3F通過33.5秒の超ハイペース。残り200ｍまでは先頭で、最後はクビ・クビ差の3着に。ここも相手が強力でした。
1勝クラスの内容、2勝クラスでの相手関係から力上位のはず。
休んで立て直した今回、改めて期待できます。

▲9.ミズノコキュウ
前走はインでどん詰まりに。手応え的には、逃げ切ったナムラローズマリーを差し切っていてもおかしくありませんでした。
前々走も強力3歳馬のスピリットガイドやアララララに先着。ここに出走のゴルトリッチにも先着しました。
力は最上位。
9番枠で外を回されるであろう分だけ割り引きました。

△1.カイカノキセキ
札幌では芝1000ｍの新馬戦をレコードで勝利。現2勝クラスのリトス・現3勝クラスのブッシュガーデンを退けました。
前走は上位人気の馬らが少し情けない負け方をしたように思いましたが、本馬は外目追走から伸びてきて2着を確保しました。他馬がポカしたのか、少し判断が難しいところですが、2着なら素直に評価して良いでしょう。
ただ、時計が遅く、レースレベルは低かったということで4番手評価まで。
最内枠からロスなく乗れれば浮上するだろうと見て。

他。
4.スイミーユニバンス：
前走は出遅れて上がり最速。スムースベルベットとハナ差のところまで差を詰めました。前々走も相当強い内容。スタート後、かなり後ろまで下がってしまいましたが、マクり気味に外を進出。函館芝はまだインが良いので、この外回しはかなり負荷が高かったはずです。残り200ｍでは先頭と2馬身差ありましたが、終い11.7秒の区間できっちりと差し切りました。実力だけなら上位ですが、今回、かなり後ろになることが予想されそうで。また、直線の向かい風で本馬の切れ味が削がれる危険性が高いと見て。
13.ゴルトリッチ：戦績は安定していますが、ここ3戦、カイカノキセキ、ミズノコキュウ、ポルタフォルトゥナらに先着されており、力が一枚落ちるのは明らか。しかも外枠に入った以上、買う理由は全くありません。
15.ヤマニンアストロン：陣営は「前走は進路を探すのに手間取ってしまいました」と述べていますが、スムーズでも上位はなかったように思います。力は認めているのですが、どうもパフォーマンスが安定しない印象。前々走で完勝したかと思えば、3走前はあっけない敗退（馬群に包まれたにしても）。15番枠では外を回されすぎるか、後ろになると考えて見送ります。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。