◎11.ポワンキュルミナン
前々走のL2が11.9-11.9。良馬場でこのラップは凄まじく、超ハイレベル戦だったと判断しています。その前走は好発を切り、中団前目から。マクりが入っても動じず、インの好位に。最後は前から少し離されましたが、本馬も12秒台前半ではまとめており、十分に強い競馬をしています。ベイビールビオに先着した点を評価。
4.6走前はハイレベル戦。5走前はスタート一息で後ろから。3.4角で外目を押し上げていきましたが、稍重の小倉ダートはインをロスなく立ち回った馬が有利なので、外を回した時点で不利が大きかったという判断。
最近は早めに位置を押し上げる競馬をしていますが、札幌ダート1700ｍはこの手の競馬が合います。
札幌の未勝利戦では中団から4角で早くも先頭に立って押し切る強い競馬。昇級戦でもそう差のない競馬をしています。1700ｍなら早め押し上げでも容易に止まらないはずで、ここは上位評価。

○12.ベイビールビオ
前々走がポワンキュルミナンと同じレースで、5着でした。本馬は出負けからリカバー。上がり37.1秒を使いました。
「自信あり」の本命を打った前走はスタートが悪く後ろから。5F通過62.6秒と特に速くもなかったのに、4角でほぼ最後方というかなり厳しい展開に。それでも上がり36.6秒を使って4着に食い込みました。3着まではハナ差と惜しい競馬になりました。
これまでもスタートが悪いせいでなかなか馬券に絡めていませんが、前残りの展開でも堅実に差してきています。
函館ダートで差し損ねた馬で、札幌替わりは大きなプラスになるはずで。

▲8.ミッキーラッキー
前走はベイビールビオの相手に狙いましたが、5頭雁行状態の3角で狭くなり、ズルズルと下がる不利を受けました。その後は全く無理をしていないので見直せる敗戦です。
3走前は2月のタフな東京ダートで、4F通過46.5秒のハイペース。4番手は明らかに前過ぎる位置でしたが、それで3着に残したのだから大したものです。
差しの利きやすい札幌ダート1700ｍとはいえ、ここでは能力が一枚上という印象です。

他。
4.ヒデシンイメル：未勝利勝ちのL2は13.2-13.9。完全に止まっていて余力はありません。前走は5F通過62.6秒の緩いペースでの逃げ。途中からマクられて苦しい競馬になりましたが、押して抵抗しました。残り100ｍまでは粘れていましたが、そこから失速しました。未勝利勝ちのラップや、それ以前の未勝利戦での内容からは力が足りないという見立て。
6.ワイドブリザード：前走は逃げてL2は12.6-12.3の加速＆余力ラップ。0.2秒差の本馬も失速している訳ではありません。強い2着だったと思いますが、差しの利きやすい札幌ダート1700ｍで狙いたい馬ではなくて。また、ラップならポワンキュルミナンとベイビールビオに軍配が上がります。
7.フクノブルジュ：東京ダート1600ｍで差す競馬で変身。しばらく評価していた馬で、「ベストはマイルだったのか！」と思いました。1700ｍはマイナスで。差す競馬でなら何とかなりそうな気もしますが、マイルで良さが出ただけに1700ｍでわざわざ買う価値は低いと考えて。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。