波乱度☆☆（5段階評価）

WIN5候補順   5.10.9

しらかばSは昨年から札幌開幕週のメインを飾ることになったらしいハンデ戦である。開幕週だからもちろん内が良いはずだし、ハンデは軽い方がいいはず。ただ函館よりはコーナーが緩いので差しも決まりやすいはず。昨年は1-4着を1-3枠が独占したようにおそらくバイアスはイン前で落ち着いていくのだろう。高速の小倉短距離で軽ハンデ馬が激走を続けるように、初速が問われる短距離ではハンデの影響が大きい。未知の開催日程に鎮座しているOP競走は、オフィス街の裏路地でたんぽぽのように営業を続ける見知らぬ国の郷土料理専門店みたいなものだ。一見すると取っ付きづらいが一個一個分解していけば理解することができる。先日訪れたカレー屋さんでカレーの脇に並べられていたサンバルとラッサムとババド、そしてドーサはどれがどれだかわからなくなった。僕はサンバルだと思ってラッサムを飲んでいたし、ラッサムだと思ってババドをパリパリと咀嚼していた。ドーサのことはフリスビー製造工程で不要となった切れ端かと思っていた。つまりは、初めて登場するOP競走なぞは南インドの符丁みたいなメニューよりは推測しやすいということなのである。

◎ 5 ゾンニッヒ

開幕週で前に傾けたくなる心を冷静に引き寄せてゾンニッヒ。近2走はイン前決着の中で外を引き、外を回る展開不利がありながらもラストの脚は目立っていた。どちらも枠さえ良ければ好走していたに違いない。洋芝では昨年の青函Sで前残りを差して完勝しているように小回りは問題なく、極端なインバイアスにならなければ差せる。ペースは前に向きそうだが少頭数と札幌

内枠替わりというアドバンテージが近走15.16番枠を3連続で引き当てたこの馬には大きすぎる。ハンデの分で意外とオッズつきそうなここは僥倖。割合としては大きくないが、南インドカレーの脇を固める小鉢の中に「ゾンニッヒ」がいてもおかしくなさそうだったのも本命の決め手の一つだ。