◎16.セレンディピティ
土曜の福島芝はインが荒れており、外枠の方がベター。逃げ・先行馬の多いここは外枠の差し馬を狙います。
セレンディピティは未勝利勝ちのL2が11.3-11.8で、当時は4馬身差の圧勝を収めました。
その後は3歳オープン戦で相手が強く、前々走の札幌戦は出遅れ。5F通過58.9秒の超ハイペースで差す競馬自体は向いていますが、かなりの外を回されて失速してしまいました。
長期休養明けの前走はかなり強い3歳馬が揃っており、L5が58.0秒のハイレベル戦でした。1.33.8で走破した本馬も悪い競馬はしていません。長期休養明けでこれだけ走れれば、1勝クラス通用の目処は立ちました。今回、3歳馬は3頭のみで、その3頭も強いとは思えないメンバー構成。
十分に足りるでしょう。

○12.マイネルフォルツァ
前走はアスクカムオンモア（プリンシパルS3着）が勝った超ハイレベル戦。2着ベストミーエヴァーもスイートピーSで3着していた実力馬です。
好時計通りのハイレベル戦で、4着ミヤビブレイブは次走3着、7着ケイツークローンも次走で2着と頑張っています。5着マイネルフォルツァも通用するはずです。
前々走は陣営が「スタートで寄られる不利があった」と述べていますが、パトロールビデオを見る限りでは軽微。いずれにしても、前有利の展開になったので後方は不利でした。
3走前は「追い不足」だったという話。
このメンバー、外枠有利の馬場なら上位のはずで。

▲10.ビジューブリランテ
陣営は「小回りは得意なので1800メートルがどうかだけ」と述べています。
前走の1.33.6は優秀で、セレンディピティの前走の1.33.8よりも好時計。ハイペースを先行したので終いに甘くなっていました。
なお、東京マイルで1.32.9という超好時計で昨年に走っており、力は高いはずです。
前々走は外枠で控える形に。中盤に緩み、L2が11.8-11.6の加速ラップに。この手のラップは外をスムーズに加速できた馬が恵まれやすいので、本馬も恵まれてはいますが、3着なら及第点。
この時同様に控えて構えれば。

他。
1.クインズステラ：前走はインをロスなく回ってくる競馬で展開に恵まれての0.3秒差5着。今回、内枠の差し馬は荒れているところを走らされて不利という見立てで。
4.ディープキング：もう7歳。前走はイン有利な阪神。2番枠からほぼロスのない競馬ができました。今回は「ブランクが長いし、足元を考慮しながらの調整。地力の高さでどこまでやれますか」と陣営が述べています。プール併用で、どこまで仕上がっているか、内枠もカギになります。
9.ロードレイナード：前走は特筆すべきところのないラップで、終いは12.0秒まで失速。この組からは他に1頭たりとも勝ち上がっておらず、これは3歳馬というだけで過剰人気なのでは。
11.ディナトセレーネ：距離を短縮してきた馬で、前走はマイルに戻して1.33.5で3着。時計だけなら通用しそうですが、終い11.8秒で、先行して3着だった本馬はもっと掛かっています。1800ｍに延びてどうか。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。