◎3.レアンダー
レアンダーの単騎逃げ濃厚と見て本命を打ちます。
3走前の地方交流戦での指数が高く、2.5秒差の大楽勝でした。
前々走では本命を打ちましたが、大敗に終わりました。陣営は「最後は熱中症の症状が出て止まってしまった」と述べています。
距離延長の前走は完全な狙い目でした……。先行馬は揃っていましたが、逃げ馬不在で外枠から楽に逃げの手を打てました。1000ｍ通過62.2秒なら平均的な流れで、直線は後続に差を詰めさせず快勝。
1700ｍに短縮なら2勝クラスも突破できそうです。
前走の1F目は12.1秒。
同型のダイメイセブンの前走は同コースで1F目が12.4秒。元からテンの速くない逃げ馬ですが、近走は控える競馬にも対応できるようになりました。
このことからも、レアンダーの逃げが濃厚でしょう。ダイメイセブンは最内枠になったので被されて苦しい競馬になりそうです。

○9.ミヤジシャルマン
一定の先行力を備えている馬。
前走は5F通過63.2秒のスローで、5番手追走ながらも早めにマクった馬やインをロスなく回った馬がいて、4角では7番手まで下がりました。そのまま7着に終わりましたが、早めに動いたモズタンジロウとは0.1秒差のところまで差を詰めました。
前々走は大外枠だったので位置を取れなかった上に、道中で外を回される不利が響きました。道悪の中京ダート1800ｍはインをロスなく立ち回ることが求められるので展開面が完全に不利。5F通過61.7秒も、上り坂を通過するコースとしては速くなりすぎました。度外視。
3走前は出遅れて後方からに。5F通過59.2秒のハイペースで差し決着にはなりました。着順だけ見ると物足りませんが、5着とは0.1秒差の10着なのでそう負けた訳でもありません。
4走前は大外枠。速い馬が多くて位置を取れませんでした。5F通過60.8秒も速めですが、L4で11.9秒を刻んだことで完全に差し有利に。にもかかわらず、位置を押し上げるのが早くなり、差してきましたが、2着が精一杯でした。とはいえ、勝ったドゥラレジリエントはすでにオープン入りしている実力馬。力を示した2着だと言えます。
5走前は5F通過60.8秒はまだしも、L4・L3で11.4-11.7というかなり速いラップを刻みました。先行して押し切ったゴッドブルービーは一枚上の存在。ミヤジシャルマンも2着と0.2秒差の4着まで差を詰めているので、上々の結果でした。
2勝クラス通用の馬が近走の負けで人気落ち。陣営は「放牧明けを使ったことで、中身が違ってくるだろうね」と前向きです。和田竜二騎手なら位置を取ってくれるはずで、ここは上位評価。

▲7.モズタンジロウ
元々、1勝クラスで安定していた馬ですが、長期休養明け以降、力を出せていませんでした。
1勝クラス勝ちは大逃げがあり、レースラップはあまり参考になりませんが、早めに先頭に立ち、1勝クラスで崩れていないメイショウクーガーの追撃を凌ぎ切りました。勝ち時計の1.53.0は悪くない数字。
前々走は4F通過こそ47.6秒ですが、5F目も11.9秒を踏んだことで差し有利の展開に。中団前目の位置はやや不利でしたが、最後までしぶとく伸びていました。マイルよりは長い方がベターだという印象です。
前走は5F通過63.2秒の超スロー。早めに2番手まで押し上げましたが、外目を回したのも響いて止まった印象です。6月の京都ダートは内枠先行馬有利でした。
小倉ダート1700ｍならそう止まらないはずで、前走通り、早めに位置を押し上げる競馬ができれば。

他。
1.ダイメイセブン：1000ｍ通過63.2秒のスローペースで逃げました。モズタンジロウが早めに位置を押し上げましたが、かなり外を回していたので、内を逃げていたダイメイセブンに影響はなかったか。強力な相手が揃っていた前走ですが、展開に恵まれました。今回、レアンダーがいて逃げられないでしょう。控える競馬にも対応できてきましたが、そうはいっても4.6着止まり。最内枠で被される厳しい展開が予想されます。
8.プレイサーゴールド：前走は1000ｍ通過62.0秒で平均的。中団から流れ込んでの5着。勝ったシェットランドは2勝クラスとしては好時計の1.51.7で評価できますが、本馬は1.52.9止まり。1勝クラス勝ちは1000ｍ通過59.6秒のハイペース。大逃げがあったのでレースラップはあまり参考になりませんが、プレイサーゴールドの勝ち時計は1.46.9で、上がりも39.1秒と掛かりました。ハイペースは比較的時計が出やすいにもかかわらず、この時計ではおそらくは足りないだろうという見立て。
10.カズペトシーン：前走は1000ｍ通過こそ61.2秒に留まりましたが、ララマルシュドロワがマクったことでL5・L4区間が11.9-11.9と速くなりました。これは差し馬有利の流れでしょう。豪快に差し切り。この前走はかなりレベルが高かったので差してくる可能性はありますが、今回は展開不向きで飛ぶ危険性も高いはず。前走は本当に驚きの強さでしたが、良馬場で同じ脚を使えるかどうかもカギ。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。