開幕週ではあるが、ペース次第では差しも決まる、イメージ以上にフラットな馬場となった福島芝コース。天候は下り坂だが、どうやら日曜日のメインレース付近まで降雨はなさそうで、道悪を懸念する必要はなさそうだ。しかし、先行指向の強さは「壮絶なほど」で、12頭の出走にとどまったとはいえ、このメンバー構成で逃げ・先行策から押し切るのは至難の業。中団から差せる馬を重視したほうがいいはずだ。
本命◎は05オフトレイルだ。アーリントンCで6着、前走の白百合Sで2着という結果は、ここでは胸を張れるもの。白百合Sでは10ミナデオロに先着を許したが、展開利があったのは勝ち馬のほう。今回は前走とはまったく異なる組み合わせで、本馬の差し脚がフルに生きるはずだ。稽古での気配がいいのも強調材料で、実績上位であるのは前述のとおり。けっこう配当妙味がありそうなのも、本命に推す理由のひとつだ。
この◎に対抗できそうな唯一の存在が、対抗○に推す08サトノシュトラーセ。毎日杯は展開が向かずに離されての6着という結果に終わったが、前走の青葉賞では勝ち馬から0秒2差の4着と、上々の結果を残している。この組み合わせが大きなプラスとなるのは◎と同じで、差し脚の鋭さを生かせるはず。稽古では目立つ時計こそ出していないが、動き自体は素軽く軽快で、いい仕上がりにある。
◎○に逆転するのは難しいだろうが、展開と立ち回り次第で2着を狙えるとみているのが、△01シリウスコルトだ。近走は前にいく競馬をしているが、中団から差す競馬でも力を出せそうなタイプで、最内枠に入ったここは内ラチ沿いで脚をうまくタメられそう。皐月賞以来となるが、稽古ではかなりいい動きをみせており、好仕上がり。距離が芝1800mに短縮されるのも、プラスに出るはずだ。
能力差の小さい混戦模様だが、手を伸ばし始めるとキリがないというのもあり、印を回したのはこの3頭だけ。推奨買い目は、◎○→◎○△の馬単4点とした。点数を絞ったのもあって、合成オッズは前日段階で15倍以上と爆発力十分。3連単を買う場合も、この組み合わせから流す3連単フォーメーションでの勝負を推奨する。