<予想>
◎:シリウスコルト
絶好枠で距離短縮も魅力
○:ヤマニンアドホック
器用さがあり好位で上手く立ち回れば
▲:サトノシュトラーセ
強いが1800mの流れへの対応が課題で
△:オフトレイル
斤量見込まれたが福島替わり合いそう
☆:ウインマクシマム
1800mの流れで脚が溜まれば
<展開>
逃げたいのは、シリウスコルト、メイショウヨゾラ、セットアップ、ウインマクシマム。メイショウヨゾラだけハナ必須タイプなので主張してハナへ。その外からセットアップ、ウインマクシマム、アレグロブリランテ。2列目最内にシリウスコルト。好位外にヤマニンアドホック、ミナデオロ、ショーマンフリートなどが続く。
好位を取りたい馬は多いが、12頭立てに加えて、最初のコーナーまでが短いのでハイペースまではならないやや速め〜平均ペースを想定。
<予想詳細>
本命は、シリウスコルト
前走の皐月賞(GI:中山芝2000m)は、内枠から周りを見ながら出して、メイショウタバルのハイペースを離れた2番手から追走。残り800mから前との差を縮めて残り400mの少し前ですぐ後まで追いついたが、そこで外からジャンタルマンタルに早めに交わされてしまった。残り200mの坂に入って脚が止まって1.5秒差14着。
勝ちに行く乗り方をしたが、相手が強すぎた。これは仕方ない結果。
今回は、相手が楽になっての距離短縮が魅力。
2歳9月(3戦目)のOP特別を勝ったので、ホープフルS(6着)→弥生賞(3着)→皐月賞(14着)の中距離王道路線を使っていた馬。夏のローカルG3だと相手関係はかなり楽になる。
あと、2000mを使われているが、新馬戦は1200mを勝ったような馬。近走での中山芝2000mでの坂で勢いが鈍る走りを見ると、もう少し距離が短いほうが合いそう。1800mへの距離短縮は折り合いやすさの点でも魅力を感じる。
枠もハナを取るにも、控えるにもいい最内枠に入れた。相手が楽になっての距離短縮で好走を期待する。
対抗は、ヤマニンアドホック
前走の山藤賞(1勝クラス:中山芝2000m)は、逃げ馬不在で出たなりでハナへ。前半かなり楽に入れて、楽な手応えで直線へ。直線で少し差を広げて、そのまま押し切って1馬身差で勝利(2着ショーマンフリート)。
展開に恵まれたのはあるが、ラスト3F11.7 - 11.5 - 11.5。坂で減速なく走り切っているので、着差以上の完勝。内容的には2走前のヘデントール(現3勝クラス)の2着だったレースのほうが良いが、楽に勝ち切ったことは評価できる。
今回は、距離短縮とハンデ戦で54kgで走れるのが魅力。
テンションが高いところがあるので、前走より間違いなくペースが流れてくれるのは歓迎(イレ込み対策でホライゾネットを付けて、馬場先出しもするとコメントあり)。内枠にも入れたので、壁を作って走りやすい。
時計面は少し見劣るが、順調に成長していて、少し上がりのかかる条件も合っている。ハンデ戦で内枠に入れたなら足りていいと考えて期待する。
単穴は、サトノシュトラーセ
前走の青葉賞(GII:東京芝2400m)は、中団やや後ろで追走。向正面に入って外からじわっと位置を上げて、中団やや前まで上がって3コーナーへ。直線で内で強引に外に出したシュガークンの影響で、外に避ける不利。少し減速したが、盛り返してしぶとく伸びて0.2秒差4着。
残り350mくらいの一番スピードに乗っているところの不利。あればなければ着差は間違いなく縮まっていたレース内容。
今回は、相手関係が楽になるのは歓迎も、1800mの距離短縮が課題。
前走の不利がありながら4着だった青葉賞だけでなく、好メンバーだった京都2歳S3着の実績もある馬。このメンバーに入ったら能力上位。
ただ、2000m以上で結果を出してきた馬なので、1800mの流れへの対応が課題。毎日杯は馬場の影響があって6着だったが、位置取りはやはり下がっていた。トップスピードの速さがそこまである馬ではないので、前走のように少し早めに動きたい。
それをしてくれそうな早仕掛け傾向のあるデムーロ騎手と内すぎない枠(遅かったら外に出して動きやすい)は、この馬に合っている。1800mの流れに対応できたら上位争いに加われていい。
4番手は、オフトレイル
前走の白百合S(L:京都芝1800m)は、出たなりで前に行って折り合いに苦労しながら好位馬群の中で追走。3コーナーに入るところで外に出していて、好位外の3番手。直線で外に出して前を追ったが、なかなか差が縮まらず0.2秒差2着。
スローペースで逃げ馬に押し切られたが、折り合いを欠いて上がり3位タイ(33.6秒)の脚を使っている。折り合いの課題はあるが、初めての1800mでも変わらず走れたことは収穫だった。
今回も1800mだが、福島で重賞なら前走のようなスローペースはありえない。折り合いやすくなるし、折り合えたら直線でいい脚が使えるはず。
近走は、速い上がりでのレースばかり走っているが、未勝利勝ちしたレースは1600mの一定ラップの平均ペースを好位から押し切っている。スローペースしか走れない馬ではなく、ペースがある程度流れても対応できる持続力はある。
ただ、ハンデ56kgは見込まれた。シリウスコルトやサトノシュトラーセと同斤量は重い。でも、勝っていないから56kgで走れるという見方もできる(勝ったミナデオロは、57kg)。
前走より折り合って力を出し切れると考えて馬券圏内争いに加わることを期待する。
5番手は、ウインマクシマム
前走の青葉賞(GII:東京芝2400m)は、二の脚の速さで楽に好位外の2番手を取って追走。向正面に入って、パワーホールの大逃げを追いかけすぎずに、徐々に3番手の集団の前まで下がって3コーナーへ。直線に入って逃げ馬を捕まえに行って、残り200mで交わして一旦先頭も差されて0.2秒差5着。
前で長く脚を使いたい馬なので、力は出し切った。ただ、大逃げした馬を一番最初に捕まえに行く役割になったのは運がなかった。
今回は、1800mの流れで脚が溜まるかが課題。
前で長く脚を使えているが、2000〜2400mの距離でやや緩め〜スローのペース。出脚の速さはあるので好位外は取れると考えているが、その位置で流れに乗って脚が溜まるかが課題。
流れに対応できたらしぶとく粘って馬券圏内争いに加われていい。青葉賞の走りから能力もあるので、相手に入れておきたい。
※以下は、買わない馬の評価。
メイショウヨゾラ
前走(3歳以上1勝クラス:東京芝1600m)は、スピードの違いでハナへ。マイペースで逃げて直線で粘ったが0.2秒差4着。
速い上がりが使えないスピードが勝っているタイプなので、1600mなら中山が良くて、広いコースなら1400mのほうが合いそう。未勝利戦は中山芝1800mを勝っているが、時計は平凡。内容は1600mのほうが良い。福島なら1800mでも対応できていいが、それは1勝クラスならの話。この相手だと直線で我慢できるイメージが浮かばない。2番手以降の馬がマイペースに付き合ってくれて、仕掛けを遅らせてくれたら掲示板なら残れる可能性はある。馬券圏内は厳しいと考えて消し。
セットアップ
前走は、ダートのサウジダービーに挑戦して11着。ダートなので気にしないでいい。今回は、芝に戻るが成長しているかが課題。2歳時に札幌2歳Sで重賞勝ちをして、朝日杯FSでは0.5秒差7着。この走りのままだと全く足りない。成長があっても58kgの斤量が重いので、買うなら素質に期待するしかない。
アレグロブリランテ
前走の皐月賞は、好位外の3番手で追走(シリウスコルトの外)。2番手以降の3コーナーからのペースアップで遅れだして、直線でじわじわ失速して1.6秒差15着。14着シリウスコルトとは1/2馬身差だが、シリウスコルトは直線で一旦2番手に上がって、坂でバッタリ止まっている。最終的な着差は小さいが内容が全く違う。
スプリングSはスローペースで展開に恵まれ、若竹賞も時計のかかる馬場で中盤緩むペースの恩恵を受けていた。前走より相手が楽になるが平均ペースでこの相手だと、能力的に普通に負ける評価。低レベル戦のスプリングS2着で賞金を加算してしまったので、今後は相手が強くて苦しいレースが続くと考えている。買うなら成長に期待するレース。
ログラール
前走(3歳1勝クラス:阪神芝2000m)は、2番手から追走。3コーナーに入る少し前に外から動く馬がいて3番手に下がったが、直線でバラけた内から差して勝利。勝ちはしたが、時計は平凡。この馬なりに成長はしているが、この相手だと54kgでも厳しい。
ミナデオロ
前走の白百合Sは、スローペースで逃げて逃げ切り。馬場差はあるが、未勝利勝ちした時より遅い勝ち時計で展開の恩恵が大きかった。今回は、逃げられる可能性がかなり低くて、好位でも外を走らされる可能性が高い。それに加えて、前走勝ったことでハンデは57kg。条件悪化で手が出ない。
ジュンゴールド
スプリングSは、スローペースを出遅れて最後方なので仕方ない凡走。でも、京成杯は4コーナーから手応えが怪しくて、直線できつくなって内にもたれての12着完敗。イレ込みの課題があり、成長力も疑問。今の走りだと手が出ない。
ショーマンフリート
前走(3歳1勝クラス:東京芝1800m)は、前の2頭から少し離れた3番手で追走。直線で少し外に出して、しっかり前を捕らえて1/2馬身差で勝利。川田騎手を乗せて、勝ちに行ったレースでしっかり結果を出した。前走は見た目の時計はいいが、かなりの高速馬場だった。
広いコースのほうが良さそうで(中山だと山藤賞でヤマニンアドホックに負けている)、川田騎手が乗らず、外を走らされる大外。成長は感じるが、順番を付けると消す判断になった。