◎11.キョウエイフロイデ
湿った東京ダートは速い上がりを使える馬から。
キョウエイフロイデの前走は外枠でやや出負け。二の脚も遅く後方からになりました。直線は大外からよく伸びて、ここで人気のカレンタクトとはわずか0.1秒差。4着と8着という着順の大きな違いが、オッズ差にも反映されているなという印象ですが、0.1秒差だけでこんなにオッズ差が付くなら俄然、キョウエイフロイデを狙いたいところ。
理由はオッズ面だけではなく、この前走はL4が49.4秒で、L2が12.2-12.2の余力ラップ戦。素直にハイレベル戦でした。
東京ダートは道悪になると決め手ある馬が先行馬をまとめて呑み込みやすくなるので、前走、カレンタクトより0.4秒速い上がりでまとめたキョウエイフロイデに利があるでしょう。

○13.カレンタクト
カレンタクトはキョウエイフロイデに先着した前々走も優秀ですが、前走も優秀な内容。五分のスタートから先行すると、直線は差し切りそうで差し切れず。勝ち馬と0.1秒差の3着ならよく頑張っています。また、1.36.7の走破時計は重馬場とはいえ素直に優秀だと言えるでしょう。
陣営が述べている通り「使う毎にレースぶりが良化」してきています。ここは力上位として評価します。

他。
8.ヴェヌーセ：既走馬相手の初戦は233倍の12番人気ながらも上がり3位タイの脚を使って9着。大きく出遅れました。母がダート馬で勝ち上がった馬で、父ミッキーグローリーは少ない産駒の中からダートで勝ち上がったアデランテを出しています。500キロ近い馬格もあり、走れても不思議はありませんが、成績が低迷している蛯名利弘厩舎というのが気がかり。騎手も微妙な立ち位置で。
10.ピースヒロフェイス：メンバー内で上位の力はあります。今回はブリンカー着用。前々走が好時計でしたが、前走は1.0秒も遅い走破時計に。芝で速い上がりを使えない馬でしたが、ダートでもそうであるようで、道悪になってプラスになるかどうか。少し疑問です。ただ、あっさり勝っても驚きはありません。
14.アズベリー：前走は800ｍ通過48.1秒のスローペースを先行。これでピースヒロフェイスに差されているだけに、強調材料は特にないでしょう。前走はようやく砂を被らない位置で運べたと陣営が述べているので、今回の外枠はプラス。何か買い材料が欲しいところです。
16.ノアスペシャル：前走はL3が11.9-11.4-11.7と芝並みのラップを刻んだのですが、800ｍ通過が49.6秒という異常な程のスロー。今の東京ダートは上がりが出ており、ましてや重馬場ならこのラップになっても不思議はなかったか。5着だったミルフルールは土曜に0.9秒差負け。ドスローを先行して4着だった本馬の価値も疑っています。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。