函館芝は開幕週らしい馬場ではあるが、土曜日の結果からは思ったほど極端に「内＆前有利」でもなさそうな気配。とはいえ、極端な外枠に入った馬や、後方に置かれてしまうような馬は勝ち負けに持ち込めないだろう。たとえハイペースになろうとも、勝つには前にいる必要あり。「内」か「前」というどちらかの条件をクリアできる馬だけを、馬券の対象とすべきだろう。

先行指向は当然ながらかなり強いが、条件からもそれで当然。本命◎は04サトノレーヴで、重賞のここでも通用するとみた。函館芝での好走実績があるのは心強く、2走前の阪神・阪急杯では勝ち馬から0秒4差の4着と、重賞で通用するメドも立てている。管理する堀調教師のトーンが意外なほど高いことから、状態面もかなりよさそうだ。枠番も申し分なく、好位で立ち回れるのもプラス。好勝負が期待できそうだ。

対抗○は13ビッグシーザー。外枠になったが、内にそれほど速い馬がいないので、ここからでも好位を取りにいけるはずだ。前走の中京・高松宮記念ではG1の壁に跳ね返される結果となったが、別定のG3であれば通用して当然の地力。速い時計への裏付けもあり、この血統ならば洋芝適性も高そう。立て直されての出走となるが、稽古での動きからはなかなかいい仕上がりに思える。

単穴▲は08カルネアサーダ。2走前は○の4着、前走は◎の4着という結果だが、そこまで大きな能力差があるといった印象なく、斤量55キロならば立ち回り次第で巻き返せるとみている。枠番も4枠8番ならば問題なしで、今ならばハナにこだわらず、控える競馬でも力は出せるはず。思ったより人気になってしまいそうなのがネックだが、あっさり勝っても不思議のない1頭である。

ここまでの3頭が上位評価組で、以下は△03アサカラキング、☆10ウイングレイテスト、注11ジャスティンスカイ、注01サウザンサニーという評価順。推奨買い目は、◎○の2頭軸から流す3連複5点と、◎▲と○▲の組み合わせから流す3連単フォーメーション40点の組み合わせとした。人気の中心となりそうな03アサカラキングの評価を下げているので、その着順次第ではけっこう配当がハネてくれるのでは……と期待している。