◎1.ミエノブラボー
ミエノブラボーは未勝利勝ちのL2が12.0-11.3。4角でも後方で、本馬は終い11.0秒前後でまとめて差し切っています。追い風の影響とはいえ、上がり34.7秒は次点に0.7秒差も付けるダントツの数字でした。
本命を打った前走・1勝クラスは馬場の悪いインを通って全く伸びず。4着のガジュノリは未勝利ですでに撃破した馬なだけに、本馬は力を出せていません。
前々走・デイジー賞は1000ｍ通過62.3秒のスロー。出遅れ+外を回されるロスが響いての敗戦です。この時、鞍上が「できれば良馬場で見直したい」と述べていたことからも、ここ2戦は馬場が敗因と見るのが妥当でしょう。
3走前・赤松賞はL5が58.1秒の余力ラップ戦。上がり最速タイの33.6秒をマークして0.3秒差4着。
4走前・アルテミスSはL5が57.7秒だったのはまだしも、L2が11.2-11.0の加速＆余力ラップに。レースレベルが高すぎました。
牝馬限定の1勝クラスなら上の存在だと考えていますが、近走の負けで人気もなくなりました。
追えるタイプの三浦皇成騎手に乗り替わるのはプラス。東京芝を得意としています。超高速馬場の東京で改めて期待します。

○5.カンティアーモ
2歳レコードで新馬を勝った素質馬ですが、気性面に課題が残る馬。
前々走・デイリー杯2歳Sは力んだことと、坂の下りで反応が悪かったことが敗因。最後は盛り返してきていました。京都が合わないのかもしれません。
前走・フラワーCは出遅れ。直線は外に出そうとしましたが、スペースがなく、内に切れ込む形に。内でも進路確保に手こずり、最後の最後に伸びて3着確保。不完全燃焼に終わりました。
ルメール騎手が上手く折り合わせていたので、継続騎乗してくれるのは大きなプラス材料。1勝クラスなら地力上位で、前走のようなことさえなければ勝ち負けでしょう。

▲11.アトロルーベンス
新馬戦はL2が11.4-11.1の加速＆余力ラップで差し切り勝ち。本馬は終い10秒台でまとめていたはずです。
前走・ダリア賞は相手が悪すぎました。
勝ったコラソンビートは京王杯2歳Sを勝利・阪神JF3着と格上の存在ですが、3着に下したマスクオールウィンもフェアリーS2着の実績馬。
膝骨折で9ヶ月半の休み明けになりますが、馬なり中心の調整で時計も出ていることから牧場で十分に乗り込んできているはずです。
2F延長の方がカギ。余力ラップで勝っているので、1F延長までなら問題にしないはず。ダリア賞では折り合いは付いていたので、2F延長も大丈夫だろうと判断しました（少し怪しい面もありましたが）。
3番手評価とします。

他。
2.メルトユアハート：前走はL2が11.4-11.4の持続＆余力ラップでの勝利ですが、1000ｍ通過は63.5秒の超スロー。その後もペースアップせず、ほぼ3〜2Fのみの競馬でした。13頭が次走を使っていて、馬券絡みは1頭のみ。新馬・2戦目のレースレベルも共に低い。良血馬で、追い切りでも動く馬で力はそれなりにありそうですが、一枚見劣ると判断しました。
6.ミスティア：未勝利勝ちは同型不在。楽に単騎逃げに持ち込んで逃げ切りました。2月東京は先行馬有利が続いており、上がりも出ていました。展開に恵まれての勝利。前走・スイートピーSは1000ｍ通過57.5秒の超ハイペース。離れた4番手から。一列後ろのニシノティアモが2着している通り、良い位置で運べたはずです。1.46.2の走破時計は優秀ですが、再現性はあまりにも低いレース。今回は決め手のある馬たちに交わされるだろうという見立てです。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。